d-4-8.賢者パラシャラの占星術 Chapter28 惑星ドリシュティの評価9-13

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KNラオ著清水俊介訳

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※ブリハットパラシャラホーラシャストラはブログ記事のタイトルとして長すぎるので、賢者パラシャラの占星術と表示させていただくことにしました。

9-10 おおブラフミンよ、土星がドリシュティしている惑星であるなら、彼とドリシュティされている惑星との差を見つけてください。差が1星座を超えている場合、(星座を無視して) 度数などに2を乗じて、スプータ・ドリシュティが得られます。差が9星座を超えている場合は、星座を無視し、度数などを2倍にしてスプータ・ドリシュティを取得します。差が2星座を超えている場合、度数は半分になり、その商が 60 から差し引かれてスプータ・ドリシュティが求められます。そして、その差が8星座を超える場合は、星座を無視して度数などを30に加えた、その合計がスプータ・ドリシュティになります。差が他の数値である場合、スプータ・ドリシュティは上で説明したプロセス（詩句6-8）によって取得されます。

11 火星のドリシュティについての特別な考慮事項 : ドリシュティされた室または惑星から火星の経度を差し引きます。合計が3星座などまたは7星座などの場合、星座は無視され、度などが60から減算されます。差が2星座を超える場合、星座は無視され、度などはその半分だけ増加します (つまり、50%が加算されます)、発生額は15に加算されます。合計が6星座の場合、強度は完全になり、ドリシュティ値は1ルパになります。

12-13 木星のドリシュティについては特別な考慮が必要です。木星 : ドリシュティされた惑星の経度から木星の経度を差し引いた残りが3または7星座の場合、度などの半分を45に加算します。残りが4または8の場合、60から度数などが差し引かれ、これが木星のスプータ・ドリシュティ(指定された室または惑星への)なります。残りが何らかの他の星座数である場合、ドリシュティ値は上記の方法で知られることになります。太陽と他の惑星のドリシュティ値も同様に記述されます。室の効果はこのドリシュティに従って予測されるべきです。

※ 1ルパは60カラスに相当します。カラスはヴィルパとも呼ばれます。

用語

ブラフミン：僧侶、宗教者　※9-10詩句での呼び掛けは、弟子であるマイトレーヤに対するもの
ドリシュティ：見るということ、ドリシュティしているとそこにいるのと同様の機能が発動するとされています
アティ・スプータ・ドリシュティ：惑星の位置に基づいたドリシュティ
スプータ・ドリシュティ：惑星間の度数を元に決まる惑星間の関りを表すドリシュティ（0-60内）
ルパ：60カラス（2度）

解説

前回記事は太陽その他の惑星によるスプータ・ドリシュティの求め方であり、今回は土星・火星・木星のそれとなります。三惑星とも詩句で詳細説明のない部分については太陽その他のものと同じ算出方法（前記事）となります。ただし、スプータ・ドリシュティを使った鑑定を見たことがないため、前記事でも触れたように解説は不能です。

※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。（著作権問題があるためノート部分の翻訳を掲載することはありません）

Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes