a-1-8.カースト

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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!

KNラオ著  清水俊介訳

インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。

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インドにはカーストと呼ばれる階級が存在します。

  • 僧侶(バラモン)神職、教育者としての役割があります。儀式を司ります。
  • 戦士(クシャトリア)王、貴族として政治と戦争を司る役割があります。
  • 商人(ヴァイシャ)商売をする者と製造業者として世に出す役割があります。
  • 農民(シュードラ)農業と手作業をする者としての役割があります。大衆も意味します。
  • 異邦人(ムレッチャ)よそ者として秩序から外れています(アウトカースト)。

インドではとても細かく分かれているようですが、インド式占星術ではこの5つの階級を使います。星座という空の区分に対して使われるのはこのうちの4つ、僧侶(バラモン)戦士(クシャトリア)商人(ヴァイシャ)農民(シュードラ)です。順番に並んで一つが計3か所に所属していると考えれば憶え易いと思います。

星座においては風を除く4つの元素(ブータ)との対応関係が見られます。

  • 水=僧侶(バラモン)内包する者
  • 火=戦士(クシャトリア)きっかけとなる者
  • 土=商人(ヴァイシャ)世に流通させる者
  • 空=農民(シュードラ)使われ、消費する者

そのような関係が見えてきますね。いずれ世界は循環します。その流れをここからつかんでいきましょう。元素の記事をご参照してください。

地、水、火はこちらです。

パンチャブータ(五元素)上

空はこちらです。

パンチャブータ(五元素)下

7つの星とラーフ・ケートゥの二つにもそれぞれカーストが設定されています。星に設定されたカーストを見るとなるほどと思います。いずれ星について特集するときに説明させていただきます。星座は星の支配されているのですが、支配している星のカーストと星座のカーストは一致しません。これがインド式占星術の奥深いところです。

さて、グナ(気質)、ブータ(元素、性質)、ドーシャ(体質)、能動性と受動性、そしてカースト(階級)と、星や星座から読み取れる要素がこれで出そろいました。星にも星座にもこれらが全て割与えられております。星座における星の配置を見てどこにどの要素があり、どこに影響を与えているのかを読み取ることが占星術家の役割です。

ここからインド式占星術が始まります。楽しみに今後をお待ちください。次回は空と星の配置図についてご説明いたします。

a-1-9.配置図(クンダリ―)

a-1-8.カースト

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a-1-1.インド式占星術

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