a-8-8.マーンディとグリカの特定方法

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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!

KNラオ著  清水俊介訳

インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。

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インド式占星術の関連の本を読んでいると時々出てくるマーンディとグリカについて、時間帯と位置の特定方法を調べました。私のこれまで読んだ本で解かりやすく説明されているものが無かったので、取り上げることにしました。有料のインド占星術ソフトでも自動で計算してくれるものを私は知りません。何よりコンピュータソフトにはプログラムミスの可能性があるので、一番信頼できるのはご自身の計算と言って良いでしょう。ぜひチャレンジしてみてくださいね。(^^)

尚、事前に誕生日の日の出や日没時間が必要になるので、頑張って調べてください。

 

マーンディの時限

昼生まれの場合

  1. 誕生日の日の出から日没までの時間を8で割ると1時限から8時限まで8つの時限ができます。
  2. 最初の時限に生まれた曜日の星を入れる(日曜日なら太陽、月曜日なら月、火曜日なら火星、…)。
  3. 以下、1.太陽2.月3.火星4.水星5.木星6金星7土星の順番に続きの星を入れる。
  4. 土星の時間帯がマーンディとなります。

夜生まれの場合

  1. 誕生日の日没から日の出までの時間を8で割ると1時限から8時限まで8つの時間帯ができます。
  2. 生まれた曜日の星から数えて5番目の星を1時限目に入れる(日曜日なら木星、月曜日なら金星、火曜日なら土星、…)。
  3. 以下、1.太陽2.月3.火星4.水星5.木星6金星7土星の順番に続きの星を入れる。
  4. 土星の時間帯がマーンディとなります。

 

グリカの位置

上記方法で確定したマーンディの時限において一番最初の時間に東の地平線方向から上昇する点がグリカとなります。

では、例としてugのマーンディとグリカを算出してみます。

1967年2月2日日没後の生まれになりますので、2月2日の日没と翌2月3日日の出の時間を調べます。ugはこちらのサイトを利用しました。

日の出日の入り(日本)

出生地の緯度経度標高が必要となります。緯度経度は県庁所在地などは地名から選択できますが、正確を期すならばご自身のクンダリー作成時に調べたものを使うと良いでしょう。その場合、小数点以下を60進数から100進数に変換する必要があるのでご注意ください。標高についてはこちらのサイトで市町村を検索して、自分が生まれた産院の辺りをクリックすると調べることが出来ます。

標高を調べることができるサイト

このような情報を使って得た結果が以下となります。

日没時間 17:21:35

日の出時間 06:50:00

この間13時間28分25秒を8分割します。

一つの時限は1時間41分3秒となります。ugは木曜日の生まれですので、1時限目は月、2時限目火、3時時限目水、…になります。

1時限から8時限までを表にすると下記になります。

土星の時間帯がマーンディとなりますので、6時限目となる午前1時46分51秒~午前3時27分54分までが該当します。そして、マーンディの始まりとなる午前1時46分51秒にラグナ(東の地平線方向)が位置する点がグリカとなり、この場合、蠍座4度55分となります。どうでしょう。意外に簡単ではないですか?(^^)

マーンディとグリカ共に、いくつかの説があるようなので、その内の一つだとご理解くださいね。また新しい事実が解ったら掲載していきます。(^^)

 

さて、今後は古代の賢者パラシャラの教えを少しずつ翻訳していきます。これまでの学習が骨だとしたら、これからは肉としての内容となるでしょう。これまでお話しした内容も度々出てくるので、復習にもなると思います。パラシャラの教えは本になって現代まで伝わっています。

本のタイトルは

BRIHAT PARASHARA HORA SASTRA

といいます。インド式占星術のコンピュータソフトやアプリケーションについている機能のほとんどが、同書の内容を元に作られています。この本の学習なくしてインド式占星術の習得はありえません。一緒に学習していきましょう。

b-1-1.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラ序文

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a-8-8.マーンディとグリカの特定方法

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