a-1-3.グナ(気質)

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インド式占星術では、太陽・月から土星までの星にラーフ・ケートゥを併せた九つの点に個性があると個性があるとされています。元を正せば空をめぐる星達に個別の質を感じ、その感じに合わせて古代の人々が付けたのが星の名前なのですね。例えば火のように燃える性質を感じて火星と名付けたように。

前回までで「ラグナ」という誕生時の東の地平線方向の点が本人自身を表すと話しましたが、ラグナそのものには本来個性というものはありません。そのラグナがどこにあって、どのように星が絡んでいるのかでラグナの個性が決まります。ある人の個性を見るには、その人の誕生時のラグナの状態を見る必要があります。ということは、人の個性を読み解くためにも星の個性を知ることはとても大事だということですね。

 

インド式占星術で扱う個性にはいくつか種類があります。今回はそのうちの「気質」についてお話しさせていただきます。気質のことをインド式占星術では「グナ」と呼びます。

グナには純質(サトヴァ)・暗質(タマス)・激質(ラジャス)の3種類があります。3質の有り様を簡単な図にすると以下のように表すことができます。

では、それぞれについて例を用いて説明しましょう。

純質(サトヴァ)

常に落ち着いている人を見て、インド式占星術では「あの人はサトヴァ質が高いね」というような表現をします。例えば人生をサッカーの試合だとしましょう。純質(サトヴァ)の人はファールをしません。誰かがぶつかってきても軽くよけて次の状況に合わせてパス・シュートをします。実生活で言えば、周囲の人ともめることなく最善を選び得る人ということになります。何故そのように無理なく生きられるのでしょう。それは「周囲の状況が良く見えているから」ということになります。日本でも何か特定のことに詳しい人を指して「あの人は○○に明るい」という表現をすることがありますね。明るいということは良く見えるということに繋がります。その意味ではサトヴァのことを明質といっても良いでしょう。日本においてはアーユルヴェーダなどの学問の中で既に純質という言葉が使われているので、このブログでも「純質」という言葉で説明させていただきます。

暗質(タマス)

サトヴァの説明の中で明質という言葉を使ったので察しの良い方はわかると思いますが、タマスはサトヴァと真逆の性質です。明るい場所でなら難ということないことが暗がりではできなくなります。「周りみえてないよね」そう感じたら、それがタマスです。暗闇の中で山道を歩いたとしましょう。どちらが山側でどちらが谷側なのかわからない道。もしかしたら両側が谷で、足を踏み外したら谷底に真逆さまに落ちていくかもしれない。例え目の前の障害が小石だったとしても、見えないことでつまずいてしまう可能性と恐怖。ぶつかりながら転びながら、全身傷だらけになっても生きていかざるを得ない。そして、それはぶつかられ、つまずかれる周囲の環境にも影響が及びます。自身も周囲も巻き込んで沈んでいく表示、それがタマスです。

激質(ラジャス)

激しい質、それが激質(ラジャス)です。ここでは車の運転を例にとってお話しすることにします。車を運転する人の中にしばしば事故を起こす人がいますよね。運転中に周囲が見えていないことが根本原因と思われます。つまりその人は運転という分野において暗質(タマス)が強いということになります。日本全国の事故の数を見ると、事故を起こさない人が起こす人より少ないようですね。これは運転という分野において大部分の人が純質(サトヴァ)が強いことの現れですね。さて、運転が上手い下手という視点以外に、事故のきっかけとしてスピードが挙げられます。このスピードという要素を激質の領域と捉えると理解がしやすいでしょう。暗質(タマス)が強い人はスピードを出さなくても事故を起こしますが、スピードを出すことで事故の程度はひどくなります。運転の上手な人は多少スピードを出しても事故を起こさず、目的地に早く到着します。激質が良い作用を起こしたことになります。事故の程度を酷くするかあるいは現地に早く着く効果を発揮するのか。激質が純質(サトヴァ)と暗質(タマス)どちらと結びつくかで結果は大きく変わることになります。注意する点として、過剰な激質と激質が存在しない状態が挙げられます。たとえどんなに運転が上手くてもスピードが速すぎればやはり事故を起こします。また、例え、運転が下手でもそもそも運転しなければ事故は起きません。有益な結果↔悲惨な結果、何も起きない↔物事が進行する、この両面におい激質(ラジャス)の有無がとても重要だとインド式占星術では説いています。

以上が気質についての簡単な説明となります。

インド式占星術がジョーティシュ(光の知恵)と呼ばれていることを既に話しました。光すなわち事物を照らし、形を示すもの。インド式占星術を学ぶということは、ある意味、見える質と見えない質を見極められるようになることでもあるようです。

次回は、物質の持つ性質・役割についてお話しします。

a-1-4.パンチャブータ(五元素)上

4-1-3.グナ(気質)

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a-1-1.インド式占星術

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