a-6-3.必ず読解-王の型(ラージャ・ヨーガ)

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KNラオ著  清水俊介訳

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星の配置図を読解する上で、必ず読むべき2つの型があります。

王の型(ラージャ・ヨーガ Raja yoga)

富の型(ダーナ・ヨーガ Dhana yoga)

この二つの型が配置図の中にあるかどうか探すことは、読解においてとても重要です。忘れずに読むようにしましょう。

今回は王の型(Raja yoga)についてお話しします。

王の型(ラージャ・ヨーガ)には非常に多くのものがありますが、ここでは代表的な一つの型について説明します。

1・4・7・10室の支配星と1・5・9室の支配星が同室、又は相互にドリシュティ(見る)場合、これを王の型(ラージャ・ヨーガ)という。

これがよく見かける王の型(ラージャ・ヨーガ)の説明ですが、お解かりのように両方ともに1室があります。すると1室の支配星には必ず王の型を見ることができるということになり、全ての人に見られるありふれた型ということになってしまいます。実際の王の型(ラージャ・ヨーガ)は以下となります。

1・4・7・10室の支配星と5・9室の支配星が同室、又は相互にドリシュティ(見る)する場合、これを王の型(ラージャ・ヨーガ)という。

王の型(ラージャ・ヨーガ)はどのような型なのでしょう。

王の型(ラージャ・ヨーガ)は縁起の良い型である。生き方や事業を成功させ、大きな成長をもたらし、王の型(ラージャ・ヨーガ)を生み出す星の期間において繁栄をもたらします。

嬉しくなるような型ですね。どうして良い表示となるのか考えてみましょう。1室は本人、4室は家、7室は配偶者、10室は仕事です。人生の中で重要と考えられている項目がこの中にあるのがわかるでしょう。そして5室は創造、9室は希望です。目に見える形ではありませんが、やはり人生において満足感を得られる分野であることがわかるでしょう。例えば1室と5室がつながれば創造性のある人となりますし、9室と10室がつながれば仕事に希望を持てる(やりたい仕事ができる)ことなります。これが王の型(ラージャ・ヨーガ)と呼ばれる理由です。

それでは参照する配置図の中に王の型(ラージャ・ヨーガ)を探してみましょう。

まず、火星が5室と10室を支配しています。単独ではありますがこれも王の型(ラージャ・ヨーガ)です。単体で王の型(ラージャ・ヨーガ)を形成している場合、その星をラージャ・ヨーガ・カラカと呼びます。

それから1室を支配する月と5室を支配する火星が4室で同室しております。こちらも王の型(ラージャ・ヨーガ)です。

参照図では二つの王の型(ラージャ・ヨーガ)が見られるということになります。さて、王の型(ラージャ・ヨーガ)を構成するのは火星単独と火星と月の組み合わせです。この型の説明に「王の型(ラージャ・ヨーガ)を生み出す星の期間において繁栄」とあるように、インド式占星術では繁栄する時期も知ることができます。詳細は別の機会に説明しますが、インド式占星術にはヴィムショタリ・ダシャーという時期を見る仕組みがあります。ヴィムショタリ・ダシャーでは、人の一生を120年という期間と見て設定がなされています。その中から繁栄する時期を見て取ることになります。因みに参照図の持ち主である私の場合、月と火星の時期は2047年4月上旬から11月上旬、火星の時期は2056年6月上旬から2063年6月上旬です。80歳を超えてから成功してもそれほど嬉しくなさそうです。来世に期待しましょう。(^^)

尚、参照図は東の地平線方向(ラグナ、参照図ではAsと表示)が蟹座です。蟹座の場合、火星は必ず5室と10室を支配します。このように単独で王の型を形成する星のことを「王の型の表示(ラージャ・ヨーガ・カラカ)」と呼びます。同様の事は他の星座でも見られます。下記がその一覧です。

王の型の表示(ラージャ・ヨーガ・カラカ)

※王の型(ラージャ・ヨーガ)に良くない絡みがある場合、成功は小さかったりもたらされなかったりすることがあります。どのような星の絡みがあるか、確認を怠らないようにしましょう。

次回は富の型(ダーナ・ヨーガ Dhana yoga)についてお話しします。

a-6-4.必ず読解-富の型(ダーナ・ヨーガ)

a-6-3.必ず読解-王の型

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a-1-1.インド式占星術

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