c-8-1.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter21第8室の効果1-7

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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!

KNラオ著  清水俊介訳

インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。

 

1 おお、優秀なブラフミンよ、今、私はあなたに第8室の効果について説明します。第8室の支配星がケンドラにある場合、それは誕生者に長寿命を与えます。

2 第8室の支配星が凶星と共に自身の第8室にあり、ラグナの支配星もそこにあると、この組み合わせは誕生者に短命をもたらします。

3 学識のある占星術師は、土星と第10室の支配星から同じように誕生者の寿命を考える必要があります。

4-7 第6室支配星か第12室支配星が、第6室か第12室にある場合、または、それらがラグナか第8室にある場合、この組み合わせは子供の長寿を祝福します。第5室の支配星、ラグナの支配星、または第8室の支配星が自分の星座、または自分のナヴァマムシャ、または友好的な星の室にいるとき、それは誕生者を長生きさせます。また、ラグナの支配星、第8室の支配星、第10室の支配星、および、土星がケンドラかトリコーナ、あるいは第11室を占めている場合、誕生者は長寿であると伝えられるべきです。 学者たちは多くの別の方法の中から、長寿にまつわる他の組み合わせについて語っています. この中で強い組み合わせに応じて寿命を予測する必要があります。

 

用語

  • ブラフミン:僧侶(ここではパラシャラの弟子であるマイトレーヤを意味する)
  • 支配星:太陽-獅子座・月-蟹座・火星-牡羊座と蠍座・水星-双子座と乙女座・木星-射手座と魚座・金星-牡牛座と天秤座・土星-山羊座と水瓶座を支配している
  • ケンドラ:第1室(本人)・第4室(家・乗り物)・第7室(パートナー)・第10室(仕事)のこと、人生で目に見えやすい4つの要素を表す室をこのように呼ぶ
  • 凶星:太陽・欠けていく月・火星・土星、凶星と共にある水星
  • ラグナ:人の誕生時に東の地平線方向に現れる天空の1点 ※この詩句においてはラグナが入っている第1室のこと
  • ナヴァマムシャ:ナヴァームシャ、9分割
  • 友好的な星:太陽は月・火星・木星、月は太陽・水星、火星は太陽・月・木星、水星は太陽・金星、木星は太陽・月・火星、金星は水星・土星、土星は水星・金星
  • トリコーナ:第1室(本人)・第5室(創造と息子)・第9室(希望)等三つの室のこと※トリとは3つという意味。本来は第1室・第5室・第9室を指すが、第1室はケンドラなので、トリコーナという場合、通常は第5室・第9室を指す。

 

解説

詩句4-7において「第5室の支配星、ラグナの支配星、または第8室の支配星が自分の星座、または自分のナヴァマムシャ、または友好的な星の室にいるとき、それは誕生者を長生きさせます」とされています。この中の自分のナヴァマムシャとは、一つの星座を九つに分割してナヴァマムシャの法則により再配置された星座の中の自身の星座にその星があるということです(ナヴァマムシャにおいて自身の星座にいることになります)。

同詩句の友好的な星の室とは、友好星が支配する星座にいるということです。

 

参考

各室の意味については下記記事にて説明しております。ここでの詩句と文言が違う場合がありますが、これは日本人にとって意味を捉えやすいように意訳している部分があるからです。室が意味する物事は限定的ではありません。幅広く捉えるための参考になるでしょう。

a-2-5.室の位置と表意ー上

a-2-6.室の位置と表意ー中

a-2-7.室の位置と表意ー下

友好星・友好星座について

a-2-9.星の居心地

ナヴァマムシャ(ナヴァームシャ)について

a-7-9.分割図

 

※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるためノート部分の翻訳を掲載することはありません)

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次回は

c-8-2.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter21第8室の効果8-15

となります。

※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。

※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。

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