a-2-9.星の居心地

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この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!

KNラオ著  清水俊介訳

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星は個性を持っています。そして個性を発揮しやすい場所とそうでない場所があるので憶えておきましょう。

皆さんも緊張してミスをしたり能力を発揮できなかったりした経験があるでしょう。星も同じなのです。リラックスして本来の力を発揮できる場所とそうでない場所があるので憶えておきましょう。

星が100%力を発揮できる場所を最高星位と呼びます。ここにいると、星は本来持っている性質を100%真直ぐな方向に発揮します。

最も発揮し辛い場所を最低星位と呼びます。ここにあっては性質を上手く発揮できないか、間違った方向へ向かってしまいます。それでは表を見てみましょう。

お気付きのことと思われますが、最高星位と最低星位は360度のちょうど真反対に位置しております。星にとって居心地の良い場所が最高星位、居心地の悪い場所が最低星位というように感じてもらえればと思います。星位は星座という場所に使われる言葉です。最高星位にある星は高揚、最低星位にある星は減衰していると表現されます。

さてもう一つ、最高星位の次に居心地の良い場所としてムーラトリコーナという場所があります。最高星位の75%程度となります。ムーラトリコーナには反対の場所は有りません。比較材料として示すと、その次に居心地が良いのが以前ご説明した支配星座です。最高星位の50%程度となります。

多くの星ではムーラトリコーナを支配星座の中に見ることができます。例えば太陽でしたら、獅子座の0~20度がムーラトリコーナです。これは獅子座の0~20度がムーラトリコーナの範囲で本来持っている性質の75%、20~30度(30度は次の星座の0度なので実際は29度59分59秒.9999位まで)を支配星座になると見て50%の発揮となるわけです。

水星が最も複雑で、自身の支配星座である乙女座に最高星位とムーラトリコーナがあります。読み方としては乙女座の0~15度が最高星位、15~20度がムーラトリコーナ、20~30度が支配星座となります。

ムーラトリコーナと支配星座の位置の取り扱いは、他の星でも同じです。

居心地の良さには更に段階があります。

仲の良い星と敵対する星の星座がそれにあたります。仲の良い星が支配する星座に行けば居心地が良く、敵対星座に入れば居心地がわるくなります。友達の家に行けばお菓子が出てきて楽しく時間を過ごすことができます。いじめっ子の家に行けば(行かないかもしれませんが)意地悪されるのではとドキドキしながら過ごすことになるので、とても居心地が良いとは言えません。そのようなイメージをもっていただければと思います。星の友好関係をいかに示します。どの星に入ったらどういう状態だと言えるのかについてはご自身で考えることをお勧めします。何から何まで用意されていては、学習力はつきません。学習は知識を増やすとともに学習そのものの能力、すなわち学習力も鍛えられます。

友好・敵対・中立の関係を星と星座に置き換えるとこうなります。

友好星座にいる星は居心地が良く、敵対星座ではその逆、中立はその中間ということになります。情報が多いため、文字が小さくて見辛いことと存じます。申し訳ありません。

ここまで学んだ関係全てを居心地の良い順番で並べると、

最高星位→ムーラトリコーナ→支配星座→友好星座→中立星座→敵対星座→最低星位

となります。

さて、極度の緊張を強いられた時に普段以上の能力が発揮される時がありますよね。星も同じです。最低星位にある時に爆発的に能力が発揮される場合も実はあります。ただし、それについては別の機会にお話しします。

次回は星が在住するのと同じ影響を及ぼす星の視線について簡単にご説明します。

a-3-1.星の視線(ドリシュティ)

a-2-9.星の居心地

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a-1-1.インド式占星術

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