a-3-4.火星(基礎)

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インドでは火星をマンガラあるいはマンガルと呼びます。英語ではMARSなので西洋で作ったインド占星術ソフトでもインド式表記のソフトでもどちらもMaと表記されます。これはそもそも西洋の言語の源(アーリア人の言語)がサンスクリットと同源であるからかもしれません。近年の言語研究では地球上の多くの言語が祖をたどると同一で、同じ言葉の方言のようなものだと言われだしています。インドと西洋の、そして中華圏の占星術も同様に元をたどると同じ祖に行きつきます。インドは占星術が誕生した時のままの空の配置を今も使い、西洋は春分点(太陽が南半球から北半球に移る際に地球の中心から宇宙を見た方向)を元に空の位置を毎年修正、中華圏は有る時期に月の移動を一日に一か所と固定して以後、ずれは無視することで細かい計算無しで占えるようにしています。どれを選ぶかはあなた次第です。

火星は力を表します。本来生命力は太陽の範疇ですが、太陽は動機を表し火星は目に見える行動を表します。これはグラフにおける0の点と→(ベクトル)の関係そのものです。何かを突き動かす意思の根源を太陽が表し、エネルギーの方向性を火星が表すということです。火星は687日かけて太陽の周囲を一周します。太陽系を真上から見れば毎日決まった動きをしていますが、地球から見ると行ったり来たりして見えます。赤色という目立つ色であること、激しく行ったり来たりを繰り返すことから、古代の人々はこの星に不穏は印象を受けたようです。このことも火星が凶星であると認識される要因の一つなのかもしれません。本来的にはエネルギーはエネルギーでしかなく、そこに良いも悪いもありません。ですが、例えば車が凄いスピードで走り、コントロールできなくなると事故が起きます。エネルギーが無ければ物の移動は無く、そもそも何も起こらないので、事故の原因となるエネルギーのことを悪く考えてしまうが故に凶星と捉えられてしまうということです。

占星術家によっては火星の存在、即、凶と表現する方もいらっしゃるので注意が必要です。車と同じでコントロールの出来不出来が重要なので、火星について過剰に悪く反応しないことをお勧めします。つまりは、その過剰な反応は事故(読み間違い)につながるという事ですね。

グナ(気質)はタマスです。

パンチャブータ(五元素)火です。

ドーシャ(体質)はピッタです。

古代インドの人々は星に性別をみていました。男性、女性、中性とある中で火星は男性です。

カーストはクシャトリア(戦士)です。

占星術では星を個別に吉星・凶星と区分しますが、その区分で言うと凶星です。ですが先にも書いた通り、本来火星が表すのはエネルギーとその方向性です。エネルギーを制御できないまま何かにぶつかれば事故が起き痛みを感じますが、上手く使えていればもちろん何かを為す動力となります。

7つの星は互いに仲が良かったり悪かったりします。一覧がこちらになります。そして、仲が良い星の支配星座にいる時は居心地が良く、仲の悪い星の支配星座にいる時は悪くなります。以下がその関係表です。星の視線であるドリシュティについても再度表を掲示しておきます。

参照図において火星は天秤座、4室にあります。4室は家と乗り物を表します。同じ4室に月とケートゥもあります。そして4室から、配偶者と相棒を表す7室、行動を表す10室、結果を表す11室を見ています。天秤座は金星が支配しているので、火星は居心地が良くも悪くもない中立な状態です。

火星が表示する「力」という言葉を用いて文章化してみましょう。

居心地が悪くないので、家にいる時・車に乗っている時に使う力は良くも悪くもありません。大きな事件や事故が起きることはないでしょう。しかし、内面に向かいやすいケートゥが一緒にいるので、家や車での力の方向性は用心深くなる傾向があります。そして、4室・10室・11室を見ていることから妻・相棒、仕事、そして結果を出すことにも力を使います。とは言え、暴力を振るうと言う意味ではなく相手に変化を促すという意味です。力業で結果を出す傾向もありますが、行き過ぎはないでしょう。ここに挙げたどの分野の問題に対しても、何もしないで待つより変化を促す(力を使う)ということです。世の中には配偶者を無視する人も存在しますが、この場合無視はありません。ですがケートゥが同居している以上、内面的変革を求めると読めるわけですね。そもそも4室で力が働くことから家や車に働きかけをしやすく、改築や車の乗り換えなども積極的に行うと言えます。つまり配偶者はもちろん、家・職場どちらでも何かを為そうとし、結果を出そうするわけです。そしてその変化は外から見える変化(外観)よりも内側の変化(安全性・快適性)であることがこの配置図から読み取ることができます。

グナがタマスなので、構築よりは破壊的な傾向も火星は持ち合わせざるをえません。例えば日光東照宮を建てる時に完成させるとやがて崩壊することから、わざと完成させないということをしております。物が動くという事は何であれいずれ破壊されるということなのです。インドの神様であるブラフマ(誕生)・ヴィシュヌ(維持)・シヴァ(破壊)は物事の過程であり時間の概念です。この内の破壊をタマスとするのは必然なのかもしれません。参照する星の配置図の持ち主である私ugについて言えば、発揮させる力がもたらす作用は、サトヴァである月とのバランスで形成されることになります。ドーシャはピッタなので、熱を発することをしようとするでしょう。これが家の改築と身体的改築(身体トレーニング)ということでもあるわけです。尚、身体的な部分においても筋肉をつけるという見た目の変化よりも身体の内側の変化に意識が向かう傾向を読み取ることができるでしょう。

これがインド式占星術における最も基礎的な読解です。

尚、支配星座と位置する室も考慮した読解については下記を参照してください。

a-4-4.火星支配-室がつながった!

次回は水星についてお話しします。

a-3-5.水星(基礎)

a-3-4.火星(基礎)

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a-1-1.インド式占星術

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