a-3-5.水星(基礎)

インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。

スポンサーリンク

インドでは水星をブッダと呼びます。仏教の創始者としてよく知られているブッダと同じです。目覚めしものと人々に認識されるかどうかは水星によって表されるということです。西洋で作ったインド占星術ソフトではMe(マーキュリー)インド式表記のソフトではBuと表記されます。どちらであっても見た途端に水星のことだとわかるようにしておくことが解読方法を身につける上で大切になります。

水星は地球よりも太陽の近くを廻っているので、配置図において太陽から極端に離れることはありません。地球から見て太陽から最も離れる角度は約28度ですので、太陽と同じ星座か両隣の星座にあることなります。つまり太陽に比べるとやや範囲が広いながらも在住星座に季節性があるということです。

水星は伝達を表します。伝達される道具も水星の範疇なので、言葉も水星が表します。人との接触も気持ちが伝達することになるので、水星で見ることができます。接触は肌と肌の接触になるので水星は肌も表します。水星が良い場合、伝達能力が高くなります。伝達能力が高いとは流ちょうに会話等ができるということになります。ただし、伝達される内容には水星の良し悪しは関係ありません。水星は情報伝達を滞りなくできるかどうかを表示するのでそこには感情は含まれません。人を喜ばせるのか、怖がらせるのか。それは水星本体の良し悪しではなく、どんな星が水星と絡んでいるのかで変わってきます。

グナ(気質)はラジャスです。

パンチャブータ(五元素)地です。

ドーシャ(体質)はヴァータ・ピッタ・カパ全てです。何故でしょう。それは関わる星によってヴァータにもピッタにもカパにも成り得るということなのです。

古代インドの人々は星に性別をみていました。男性、女性、中性とある中で火星は中性です。ここにおいても関わる星によって変化が現れます。男性の星が関われば男性的な物言いとなり、女性的な星なら女性的な物言いとなるわけですね。

カーストはバイシャ(商人)です。商人という立場は一方的な関係では成り立ちません。相手によって立場が変化するという点において水星は実に商人的ではありませんか。商売において成功する人で水星に障害がみられることはまずないでしょう。

占星術では星を個別に吉星・凶星と区分しますが、もし、水星が他の星と全く関連していなければ、内容は伴わなくても伝達能力が高いと言う点で吉星です。太陽・火星・土星などの凶星と関係が深ければ凶星、金星や木星との関係が深ければ吉星となります。ただし、どのような状況下にあるかで吉凶どちらに働くかは変わります。日常的な環境下で生来的凶星が表す厳しさや激しさ、忍耐を伝達すれば人間関係は難しくなりますが、こと戦場となれば真逆になります。厳しさや激しさ、忍耐を伝達できる人、命令できる人が求められるわけです。占星術における吉凶判断の難しさがここにあります。

7つの星は互いに仲が良かったり悪かったりします。一覧がこちらになります。そして、仲が良い星の支配星座にいる時は居心地が良く、仲の悪い星の支配星座にいる時は悪くなります。以下がその関係表です。星の視線であるドリシュティについても再度表を掲示しておきます。

参照図において水星は水瓶座、8室にあります。そして8室から、生家族を表す2室をドリシュティ(見る)しています。水瓶座は土星が支配しているので水星は居心地が良くも悪くもない中立な状態です。8室は弱点と寿命を表します。水星が表示する伝達という言葉を用いて文章化してみましょう。尚、金星については金星(基礎)をお読みください。

a-3-7.金星(基礎)

伝達能力が弱点や寿命にあることは、緊張感なく伝達能力を発揮できるという点において悪くないと言えます。弱点・寿命とは健康のことですから、身体の好・不調にかかわる物事が上手く伝達されることは良い事です。健康に関わることは滞りなく速やかに伝達されるので、身体の調子が悪い時に本人はすぐに気が付くでしょう。つまり8室に水星がある場合、健康に関わることで早死・突然死することは無いと言えるでしょう。水星は8室にあって反対側に位置する2室を見ています。健康に関わることが生まれた時の家族に伝わりやすいことを意味するので、生命にかかわる危機が訪れた時は家族にも速やかに情報がもたらされます。

伝達が滞りなく行われることから、家族の中でいざこざが起これば仲介や調停に入ることでしょう。そのような点で8室水星在住は、概ね家族にとっても本人にとっても良い事のようです。

参照している配置図において水星と共に金星があります。金星は喜びや正しい事を表す星ですので、伝達される物事は楽しいこと・嬉しいこと・正しいことが主体となります。このような星の配置を持つ相手と関りのある人は、伝達される物事について楽しい・嬉しい・正しいと感じることが多いでしょう。

これがインド式占星術における最も基礎的な読解です。

尚、支配星座と位置する室も考慮した読解については下記を参照してください。

a-4-5.水星支配-室がつながった!

次回は木星についてお話しします。

a-3-6.木星(基礎)

a-3-5.水星(基礎)

ブログの最初に戻る。

a-1-1.インド式占星術

コメント