a-3-8.土星(基礎)

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インドでは土星をシャニと呼びます。西洋で作ったインド占星術ソフトでもインド式表記のソフトでもSaと表記されます。西洋のサターン、インドのシャニ。西洋とインドはそもそも民族的にも言語的にも近い間柄にあります。しばしば記号が同一になるところにも文化的背景がみられて面白いですね。西洋のサターンはローマ神話における農耕神サトゥルヌス(Saturnus)から来ているため、日本語で土という字が使われるのは的を得ていると言えます。土星を表すサターンと悪魔を表すサタンは別言語であるという話も良く耳にしますが、元をたどるとやはりよく似た神話が元になっています。あくまで雑学ではありますが、神話を学んでイメージ力を身に着けると鑑定にも活きてきます。お時間の有る方はぜひ挑戦してくださいね。

Saという記号を見た途端に土星のことだとわかるようにしておくことが解読方法を身につける上で大切になります。土星は地球から目に見える太陽系内の惑星としては最も太陽から離れています。その分、交転半径も長く、地球からみるとゆっくり移動しているように見えます。公転周期は約29.5年です。一つの星座を2.5年弱かけて移動していくので、インド占星術で使うものの中で最も遅い星です。出生時の月の在住星座とその両隣の星座にその時々の土星が入ってくることをサデサティと言って、合計7.5年程になるこの時期はインド占星術において特別な期間とされています。詳細はいずれ記事にしますが、ある意味恐れられている星でもあります。

土星は忍耐・遅延・労働を表します。土星のゆっくりした動きがそのまま土星が表す意味なので、憶えやすいですね。

グナ(気質)はタマスです。

パンチャブータ(五元素)空です。地ではないのでご注意ください。

ドーシャ(体質)はヴァータです。

古代インドの人々は星に性別をみていました。男性、女性、中性とある中で土星は中性です。

カーストはシュードラ(農民)です。

占星術では星を個別に吉星・凶星と区分します。忍耐・遅延はたいていの場合辛い感情を湧かせる故、土星は凶星と捉えられています。とは言え、何かを為そうとするには忍耐はかかせません。遅延もまたしかり。怖がるより、乗り越えるべき人生の障壁と捉えて正面から向き合うことをお勧めします。凶とは言え、土星が表す分野なくして何もなしえない重要な要素です。占星術における吉凶判断の難しさがここにあります。

7つの星は互いに仲が良かったり悪かったりします。一覧がこちらになります。そして、仲が良い星の支配星座にいる時は居心地が良く、仲の悪い星の支配星座にいる時は悪くなります。以下がその関係表です。星の視線であるドリシュティについても再度表を掲示しておきます。

参照図において土星は9室の魚座にあります。魚座の支配星は木星であり、土星にとって中立の星です。土星はこの星座においてくつろぐことも緊張することも無く過ごしているでしょう。木星は教師としての役割を持つ星なので、強いて言えば学校にいるような気分でいるのかもしれませんね。土星は自身のいる星座から数えて3番目、7番目、10番目の星座にドリシュティ(見る)します。7番目のドリシュティの先は3室乙女座です。3室は年下の兄弟を表します。10番目のドリシュティは6室射手座です。3番目のドリシュティは11室牡牛座です。3室は年下の兄弟、6室は敵、11室は結果(収益)を表します。

それでは忍耐・遅延という文言を使ってこの配置から読めることを言い表してみましょう。

9室は希望を表すので、この人が希望を掴むには忍耐を擁し、手にする時期に遅延が生じるでしょう。3室は年下の兄弟を表すので、この人の年下の兄弟はかなり年が離れているかいないでしょう。6室は敵を表すので、この人の敵は遅れてやってくるか少ないか、あるいはいないでしょう。とは言え、遅くやってくる敵に対して我慢を強いられそうです。11室は結果(収益)を表すので、この人が結果を見るまでは忍耐がいるでしょう。また、収益は遅れてやってくるでしょう。いずれにせよ、土星に関わる表示がある点については何らかの形で我慢を強いられると言えます。

土星の表す忍耐・遅延は人生においてとても認識しやすいので、自分の人生を教材として学ぶ時には土星の分野から始めるとイメージを掴みやすいと言えます。

なかなか希望が見えない。遅れてやってくる収益、当たっていますね。(^^;

これがインド式占星術における最も基礎的な読解です。

尚、支配星座と位置する室も考慮した読解については下記を参照してください。

a-4-8.土星支配-室がつながった!

次回はラーフについてお話しします。

a-3-9.ラーフ

a-3-8.土星(基礎)

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a-1-1.インド式占星術

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