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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!
KNラオ著 清水俊介訳
インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。
26-28 土星がラグナにあり、火星が第7室にあり、月がラグナへのドリシュティを形成せず、水星と金星の間に位置している場合、子供の誕生は父親の不在下(彼の家から遠く離れた場所)で発生したと伝えられるべきです。太陽が可動星座の第8室または第9室にある場合、父親がいなくても子供の誕生は確実に起こります。 繰り返しになりますが、太陽が出生クンダリーの第10室を除く目に見える半分とは別の室に位置し、月がラグナにドリシュティしていない場合にも、父親がいなくても出産が発生します。
用語
- ラグナ:人の誕生時に東の地平線方向に現れる天空の1点
- ドリシュティ:見るということ ※月がラグナにドリシュティするには第7室になければならないので、詩句第一例の場合は第2室から第6室、または第8室から第12室にある状況をいう ※火星はそこから数えて4番目・7番目・8番目の室に、木星は5番目・7番目・9番目の室に、土星は3番目・7番目・10番目に、それぞれ100%のドリシュティをするとされています。(パラシャラホーラシャストラ等の古典では火星は4番目と8番目、木星は5番目と9番目、土星は3番目と10番目が100%のドリシュティであり、7番目は100%ではないとされています)
- 出生クンダリー:ジャンマ・クンダリー(出生時の星座と星の配置図)のこと
- 目に見える半分:地上に現れている室のこと ※東の地平線と西の地平線を結んだ線より上の室となるので、第7室から第12室および第1室が目に見える半分の室となる
解説
一つ目の例について
土星がラグナにあるということは、本人への悪影響、火星が第7室在住で家族を表す第2室へのドリシュティと、二つの凶意が本人と家族に降りかかります。また、月が水星と金星の間にある場合、可能性として多くが新月に近い状況であり太陽による燃焼が見られることとなります。このように、各室への凶意や善意を積み上げていくことで、室が持つ表意についての吉凶を判断することが可能となります。
三つ目の例について
「太陽が出生クンダリーの第10室を除く目に見える半分とは別の室に位置し…」詩句でこのように語られているということは、太陽が目に見えない半分(地球から見て太陽が地面の下に位置している時間帯)か第10室にある場合ということになります。これは私自身が当てはまりますが、私は木曜日の夕方6時誕生なので、父親は仕事からの帰宅途中で、出産には間に合わなかったと思います。半分以上の人に当てはまるので、それほど大事に捉える必要はないようにも思えますね。
参照
ドリシュティについて
※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるためノート部分の翻訳を掲載することはありません)
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Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes
次回は
c-4-1.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter10誕生時の環境29-32
となります。
※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。
※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。
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c-3-9.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter10誕生時の環境26-28
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