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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!
KNラオ著 清水俊介訳
インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。
7-11 月蝕、または、日蝕時において太陽や月にラーフの存在が重なり、そして、火星と土星がラグナに対してドリシュティするような組み合わせでは、子供は1週間も生きません。 土星がカルマの室(第10室)、月が第6室、火星が第7室にある場合、子供は母親と一緒に死にます。 ラグナに太陽の息子(土星)が居り、月が第8室、木星が第3室に位置する誕生者は、まもなくヤマの住まいに行きます。 太陽がラグナまたは第9室にあり、土星が第7室にあり、木星と金星が第11室にある場合、誕生者は1か月しか生きられません。 ラグナから数えて12 番目の室ではすべての惑星が凶意の源となりますが、太陽、月、金星、ラーフは特に (生命の) 破壊者です。 しかし、第12室へのこれらからのドリシュティは凶意を打ち消すでしょう。
用語
- ラグナ:人の誕生時に東の地平線方向に現れる天空の1点
- カルマ:行動、業(本来のカルマは広義であり「歩く、動かす、働く」などの、人としての日常的な行動について使われます)
- ドリシュティ:見るということ ※火星はそこから数えて4番目・7番目・8番目の室に、木星は5番目・7番目・9番目の室に、土星は3番目・7番目・10番目に、それぞれ100%のドリシュティをするとされています。(パラシャラホーラシャストラ等の古典では火星は4番目と8番目、木星は5番目と9番目、土星は3番目と10番目が100%のドリシュティであり、7番目は100%ではないとされています)
- ヤマ:死者の国を治める法と正義の神、閻魔大王
解説
月蝕や日蝕時は月か太陽にラーフが重なるものなので、冒頭の詩句は蝕の時にラグナに対して凶星のドリシュティまたは在住があるのかどうかを見ればよいことになります。
古代のインドでは幼少期の死亡割合が高かったために、早く亡くなる対象者に対して成人後の鑑定をするという無駄を省くためにこのような詩句が必要なのでしょう。これを読むと悲観的になりがちですが、最終行にあるようにドリシュティによる凶意の打消し(または緩和)はマイナードリシュティでも効果を発揮します。悲観的になり過ぎない方が良いでしょう。
参照
ドリシュティについて
マイナー・ドリシュティについて
※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるためノート部分の翻訳を掲載することはありません)
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Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes
次回は
c-4-6.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter11生まれながらの凶意12-13
となります。
※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。
※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。
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c-4-5.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter11生まれながらの凶意7-11
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