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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!
KNラオ著 清水俊介訳
インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。
1 マイトレーヤはパラシャラにこう言いました。賢者よ、あなたから星や星座、そして、それらの性質などについてお聞きしました。今度は星座の分割について知りたいのです。 私にやさしくそれらについて説明してください。
2-4 パラシャラは答えました。おおマイトレーヤ、普遍的な祖父である主ブラフマが説明した16種類のバルガについて、あなたに伝えるので聞いてください:これらのヴァルガは、グリハ(ラシまたは星座)、ホーラ、ドレッカナ、チャトゥルサムシャ、 サプタマムシャ、ナヴァマムシャ、ダシャマムシャ、ドゥワダシャマムシャ、ショダシャマムシャ、ヴィムサムシャ、 チャトゥルヴィムサムシャ、サプタヴィムサムシャ、トゥリマムシャ、カヴェダムシャ、アクシャヴェダムシャ、および、サスティアマムシャです。
用語
- ブラフマ:創造を司るヒンドゥ教の神
- ヴァルガ:分割(分割図)
- グリハ:無分割、ラーシクンダリー(通常配置図)のこと
- ホーラ:2分割
- ドレッカナ:3分割
- チャトゥルサムシャ:4分割
- サプタマムシャ:7分割
- ナヴァマムシャ:ナヴァームシャ、9分割
- ダシャマムシャ:10分割
- ドゥワダシャマムシャ:12分割
- ショダシャマムシャ:16分割
- ヴィムサムシャ:20分割
- チャトゥルヴィムサムシャ:24分割
- サプタヴィムサムシャ:27分割
- トゥリマムシャ:30分割
- カヴェダムシャ:40分割
- アクシャヴェダムシャ:45分割
- サスティアマムシャ:60分割
解説
分割図の名称については、いくつもの種類があります。古代の文献は口伝えだったりするものなので、弟子から弟子へ、地方から地方へ伝わる段階で、微妙な差異が生ずることは致し方ないことでしょう。例えば27分割については、Nakshatramsa(ナクシャトラムシャ)と書かれているブログもあります。月の移動を元に決まったものと思われる27星宿のことをナクシャトラと呼ぶことから考えても、この名称は正しいものと思われます。
ここでは翻訳している英文書表記に近い発音をカタカナで表しました。例えば、今回の詩句でナヴァマムシャとしている9分割図については、実際上はナヴァームシャと呼ばれることの方が多いでしょう。文字にした時と音声として発せられた時では違いが出ますから、伝承が繰り返される間に変化が起きてしまうことが差異の原因かもしれません。当ブログの分割図の記事で使っている名称が日本においては多く使われていると思われますが、このChapterにおいては原著を尊重して上に記した表記とさせていただきます。
参考
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分割図による鑑定方法については、この書籍がお勧めです。3、4、7、9、10、12、16、20、24各分割図について詳しく事例をあげています。
ザ・分割図 マークボニーのインド占星術ケースメソッド
※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはノートとしてわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるため以後のChapterでノート部分の翻訳を掲載することはありません)
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Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes
次回は
b-8-5.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter7星座の16分割5-6
となります。
※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。
※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。
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b-8-4.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter7星座の16分割1-4
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