a-4-3.月支配-室がつながった!

スポンサーリンク
インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!

KNラオ著  清水俊介訳

インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。

スポンサーリンク

月(基礎)において、下記の読み方を勉強しました。

家にいる時、車に乗っている時に身体も心も本質的に居心地は良くも悪くもありません。しかし火星とケートゥが一緒にいるので落ち着くことは無さそうです。そしてこの身体と心は行動を表す10室を見ていますから、行動に身体と心の状態が強く現れます。4室にあることから、心と体は出かけるよりもそこにあろうとすることが多いでしょう。そして家にあろうとする以上家が必要なので、家を手に入れるための行動が人生において顕著に出るでしょう。

家においてサトヴァ的なふるまいをします。また、ヴァータ・カパであるドーシャからすると、早く動く必要がある時はそうします。同様にくつろげる時はくつろぐでしょう。月は10室を見ているので、行動についてもサトヴァとなります。

a-3-3.月(基礎)

ここでは月が蟹座を支配していて、蟹座が自己を表す1室にあることは考慮されておりません。上記の読解に違和感が無いのは、たまたま月が身体・心・感受性を表すからであって、本来的には「誰が?」という視点が欠かせないはずです。実のところインド式占星術において支配星座がどの室に位置しているのかはとても重要です。星はある星座を支配すると共に、その星座が位置する室も支配することになるからです。そして、支配している室と在住している室は星を通してつながります。このことを理解して鑑定していきましょう。

それでは実際にやってみましょう。

支配星座の図表がこちらです。

星座と支配星の関係は必ず覚えましょう。

では、鑑定する星の配置図を見てみましょう。

基礎で学んだように、配置図を元に星の状況を読み取ります。

1室蟹座を支配する月が4室天秤座に火星やケートゥと共に在住しています。4室は金星が支配しています。そして火星が支配する10室牡羊座をドリシュティ(見る)しています。

それでは1室の自己、月の身体・心・感受性、火星の力、ケートゥの内向きの力、4室の家と乗り物(土地)、10室の行動、それに金星の表す愛情・精力、それぞれの文言を用いて読んでみましょう。最初に基礎で読んだ読解、続いて今回の読解となります。室同志のつながりを意識して読んでみましょう。

家にいる時、車に乗っている時に身体も心も本質的に居心地は良くも悪くもありません。しかし火星とケートゥが一緒にいるので落ち着くことは無さそうです。そしてこの身体と心は行動を表す10室を見ていますから、行動に身体と心の状態が強く現れます。4室にあることから、心と体は出かけるよりもそこにあろうとすることが多いでしょう。そして家にあろうとする以上家が必要なので、家を手に入れるための行動が人生において顕著に出るでしょう。

家においてサトヴァ的なふるまいをします。また、ヴァータ・カパであるドーシャからすると、早く動く必要がある時はそうします。同様にくつろげる時はくつろぐでしょう。月は10室を見ているので、行動についてもサトヴァとなります。

月が表す身体・心・感受性を通して1室と4室がつながります。自己と家・乗り物(土地)がつながるということです。つまり、この人は家と乗り物(土地)に入ります(自分自身が所有し、住む家・移動する乗り物・土地を手に入れる)。家と乗り物(土地)には愛情・精力が備わっていて、身体・心・感受性にとってリラックスするわけでも緊張するわけでもない、自然な状態の場所であるでしょう。そこでは外向きの力と内向きの力が発揮されます。具体的には地面の下に働きかける力と地面の上に伸びる力が発揮されます。そして、その力は行動(仕事)となるでしょう。力を伴う行動行動となるので、この人はしっかりとした行動力を持ち、家・乗り物(土地)を元にした仕事に就くでしょう。

今回、身体・心・感受性を表す月が自己を表す1室を支配しています。身体・心・感受性と自己は同一視しやすいため、読解も解りやすく、且つ、短くまとまりました。

尚、私は過去に遺跡を発掘する仕事を長くしておりましたし、既に家・乗り物・土地を手に入れていて、数年後に農的暮らしを生業とします。遺跡の発掘は地面を掘るという内向きの力であると共に、過去にさかのぼるという逆向きの行為でもあります。常に逆行するケートゥの特徴をよく表しているものですね。更に、土を耕すという内向きの力と作物を栽培するという外向きの力を農的生活において発揮することを思えば、この星の配置は持ち主の人生に一致していると言えるでしょう。

初めてインド式占星術に触れた時に「土の中から古いものを取り出す仕事。そんな仕事あるかな?」と言われました。その頃埋蔵文化財発掘調査を仕事としていた私は、そんな滅多にない仕事を当てられたことにびっくりしました。その驚きこそ、私がインド式占星術に足を踏み出すきっかけになったエピソードです。当時「何故そんなことがわかるのだ?」と不思議がるしかなかった私ですら、今は上記読解のように同じ読みができる所まで来ております。このブログを読んでくださる皆さんも必ず読めるようになるので、焦らず前に進みましょう!

次回は火星についてお話しします。

a-4-4.火星支配-室がつながった!

a-4-3.月支配-室がつながった!

ブログの最初に戻る。

a-1-1.インド式占星術

コメント