d-2-1.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter26室の支配星の効果85-90

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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!

KNラオ著  清水俊介訳

インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。

 

85 第8室の支配星がたまたまラグナにあるならば、その誕生者は肉体的な喜びを失い、神やブラフミンを中傷し、負傷することになるでしょう。

86 第8室の支配星が第2室にあるならば、その誕生者は肉体的な活力を失い、ほとんど富を持たず、失われた富を取り戻すことはないだろう。

87 第8室の支配星が第3室に行くと、その誕生者は兄弟の幸福を失い、怠惰で精力がなく、使用人もいないことになる。

88 第8室の支配星が第4室を占めるとき、誕生者は母親を奪われ、家も土地も幸福も失い、友人の裏切り者になることは疑いの余地がありません。

89 第8室の支配星がたまたま第5室に降りたならば、その誕生者は機知に欠けるでしょう。 彼は数人の子供を持ち、長生きして裕福になるだろう。

90 第8室の支配星が第 6 室に行った場合、その誕生者は敵対者に勝ち、病気の体を持ち、幼少期にはヘビと水の体験を経て危険を恐れるでしょう。

 

用語

  • 支配星:星座の主の事、牡羊座は火星に、牡牛座は金星に、双子座は水星に、蟹座は月に、獅子座は太陽に、乙女座は水星に、天秤座は金星に、蠍座は火星に、射手座は木星に、山羊座と水瓶座は土星に、魚座は木星に支配されている
  • ラグナ:人の誕生時に東の地平線方向に現れる天空の1点 ※この詩句においてはラグナが入っている第1室のこと
  • ブラフミン:僧侶

 

解説

唐突にヘビが出てくるので驚きますが、第8室の支配星が第6室においてラーフと結合した場合にヘビの恐怖を味わうようです。この場合のヘビは毒蛇の象徴であり、感染症、薬物反応、中毒等もリスクとして挙げられます。ラーフが竜頭と呼ばれる所以がここにあるのかもしれません。

 

参考

支配星について

a-2-2.星座支配

 

 

※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるためノート部分の翻訳を掲載することはありません)

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Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes

 

次回は

d-2-2.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter26室の支配星の効果91-96

となります。

※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。

※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。

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