d-2-2.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter26室の支配星の効果91-96

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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!

KNラオ著  清水俊介訳

インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。

 

91 第8室の支配星が第7室にあるならば、誕生者は2人の妻を持つことになり、また彼(第8室の支配星)が凶星と結合している場合、彼の商売には確実に損失が生じるでしょう。

92 第8室の支配星が第8室を占める場合、その誕生者は長生きするでしょう。 彼(第8室の支配星)が弱い場合、寿命は中程度で、誕生者は泥棒になり、自分自身を責める傾向があり、同様に他の人を責めるでしょう。

93 第8室の支配星が第9室にあるならば、その誕生者は彼の宗教の裏切り者であり異端者となるでしょう。 彼は邪悪な妻の夫となり、他人の富を盗むでしょう。

94 第8室の支配星が第10室を占めているならば、誕生者は父としての至福を持たず、物語の担い手となり、生計を失うことになるだろう。 吉星からのドリシュティがある場合、これらの悪は成熟しません。

95 第8室の支配星が第11室にあるならば、誕生者は富に恵まれず、少年時代は悲惨だが、晩年は幸せになり、第8室の支配星が吉星と結合すると、長生きするでしょう。

96 第8室の支配星が第12室にあるならば、誕生者は悪事に富を浪費し、短命になるでしょう、凶星と結合しているなら尚更です。

 

用語

  • 支配星:星座の主の事、牡羊座は火星に、牡牛座は金星に、双子座は水星に、蟹座は月に、獅子座は太陽に、乙女座は水星に、天秤座は金星に、蠍座は火星に、射手座は木星に、山羊座と水瓶座は土星に、魚座は木星に支配されている
  • 凶星:太陽・欠けていく月・火星・土星、凶星と共にある水星
  • 結合:星同志が同じ室にあること
  • 吉星:満ちていく月・吉星と共にある水星・木星・金星
  • ドリシュティ:見るということ、星は自身が位置する室から数えて7番目の室を見ている ※火星は自身のいる室から数えて4番目・7番目・8番目の室に、木星は5番目・7番目・9番目、土星は3番目・7番目・10番目に、それぞれ100%のドリシュティをするとされています。(パラシャラホーラシャストラ等の古典では火星は4番目と8番目、木星は5番目と9番目、土星は3番目と10番目が100%のドリシュティであり、7番目は100%ではないとされています)

 

解説

悪いとされる配置であっても、吉星との結合や吉星からのドリシュティがあれば、悪意は緩和されます。悲観し過ぎないようにしましょう。

 

参考

支配星について

a-2-2.星座支配

ドリシュティについて

a-3-1.星の視線(ドリシュティ)

 

※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるためノート部分の翻訳を掲載することはありません)

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Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes

 

次回は

d-2-3.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter26室の支配星の効果97-102

となります。

※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。

※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。

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