a-2-2.星座支配

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この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!

KNラオ著  清水俊介訳

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インド式占星術には12の星座があります。その星座を太陽から土星までの七つの星が支配しております。今回はそれぞれの星が星座を支配するに至った伝説についてお話しします。インド式占星術では、この支配星を抜きに鑑定することはできません。必ず憶えなければならない大事なことだとご理解ください。※ここで図示しているクンダリー(配置図)の内、北式クンダリー(星座配置図)は、その時々に東の地平線方向が入る星座が真ん中上に位置する回転式となります。

配領の伝説

王様(太陽)と王妃様(月)が支配する王国がありました。王国には12の領地がありました。王様はその内の獅子座に、王妃様は蟹座に城を建てて住んでいました。

ある日王子(水星)が領地を分けてほしいと王様に頼みに行きました。王様は自分の城がある獅子座の隣である乙女座を王子にあげました。王子は同じように王妃にも領地がほしいと頼みました。王妃は自分の城のある蟹座の隣である双子座をあげました。

王子が領地を分けてもらった話を聞きつけて、大臣(金星)も領地が欲しくなりました。王様に会いに行き領地を分けてほしいと頼むと、王様は王子にあげた乙女座の隣である天秤座を大臣にあげました。大臣は王妃にも会いに行きました。王妃は双子座の隣の牡牛座を大臣にあげました。

大臣が領地を得た話を聞いて、将軍(火星)も領地が欲しいと思いました。将軍が王に会いに行くと王は天秤座の隣の蠍座を将軍にあげました。将軍は王妃にも頼みました。王妃は牡牛座の隣の牡羊座を将軍にあげました。

将軍の話を聞いて司祭(木星)も領地が欲しいと思いました。司祭が王様に頼むと王様は蠍座の隣の射手座を司祭にあげました。司祭は王妃にも同じ願いをして、王妃は牡羊座の隣の魚座を司祭にあげました。

最後に奴隷(土星)が自分も領地がほしいと王様に頼みました。王様は山羊座を奴隷にあげました。奴隷は王妃様にも同じように頼みました。王妃は奴隷に水瓶座をあげました。

伝説はここまでです。このようにそれぞれの星座を領地とした星のことをその星座の支配星と言います。支配星の考え方はインド式占星術において欠かせないものです。星座の名前が出たら支配星が口から出るまでしっかり憶えてくださいね。

通常インド式占星術ではここで説明が終わりますが、世界中どこでも説明されていないことについて書きます。あと少しお付き合いください。

そもそも12の星座は太陽の領域と月の領域があったことがこの伝説からわかります。今後詳しくお話ししますが、太陽は真我を表し月は自我を表します。太陽は生命の大本になるエネルギーを発する星です。月は太陽の光を反射して実世界に反映させる星です。太陽は深層心理、月は表層に出現する自我であると大まかに理解しましょう。元々太陽の領域であった星座は、例えそれぞれの星に支配を任されたとはいえ、やはり太陽の領域です。月の領域であった星座についても同じです。それぞれの星が支配しているとはいえ、やはり月の領域であることに変わりはないのです。そして、それぞれの領域において、水星(連携)、金星(感性)、火星(行動)、木星(知性)、土星(抑制)が役割を負って活躍します。この順番がとても大事です。我々の中に生まれる形にならない何かもやもやとしたものは、この順番で意識に現れ、個性となって発揮されるからです。

これこそがインド式占星術の世界です。

次回はラーフとケートゥについてお話しします。

a-2-3.ラーフとケートゥ

a-2-2.星座支配

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a-1-1.インド式占星術

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