d-5-1.賢者パラシャラの占星術 Chapter29 強さの評価4-6

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KNラオ著清水俊介訳

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※ブリハットパラシャラホーラシャストラはブログ記事のタイトルとして長すぎるので、賢者パラシャラの占星術と表示させていただくことにしました。

4 1/2 ユグマ・ユグマ・バムシャまたはオジャユグマ・ラシアムシャ・バラ：偶数星座および偶数ナヴァマムシャにある金星と月、および奇数星座および奇数ナヴァマムシャにあるその他の惑星は、ルパの 1/4 (つまり 15 ヴィルパ) の強さを獲得します。

5 ケンドラディバラ：惑星はケンドラで完全な強さになり、パナパラでは半分の強さになり、アポクリマでは 4 分の 1 の強さになります。

6 ドレッカナバラ：男性、中性、女性惑星は、第 1、第 2、第 3 ドレッカナの状況に応じて、それぞれ 1 チャラナ (4 分の 1 または 1/4 ルパ) の強さを獲得します。

用語

ユグマ・ユグマ・バムシャ＝オジャユグマ・ラシアムシャ・バラ：ラーシ（一般的な星の配置図）及びナヴァムシャ（9分割図）において奇数・偶数どちらの星座に配置されているかに拠って決まる星の強さ
ナヴァマムシャ（ナヴァムシャ）：室を九つに分割して再構築した星座と星の配置図
ルパ：星の強さの単位、1ルパ＝60ヴィルパ
ケンドラディバラ：ケンドラ（1室、4室7室10室）、パナパラ（2室、5室、8室、11室）、アポクリマ（3室6室9室12室）の内、どの室に座すのかに拠って決まる星の強さ
ドレッカナバラ：星座を三つに分けて考えた内のどこに男性・中性・女性星が入るのかに拠って決まる星の強さ
チャラナ：強さの単位、1チャラナ＝1/4ルパ、1チャラナ＝15ヴィルパ

解説

ユグマ・ユグマ・バムシャ＝オジャユグマ・ラシアムシャ・バラにおいて、女性星（月と金星）はラーシとナヴァムシャにおいて偶数星座にある場合に1/4ルパの強さになるとされます。その他の星は、同じくラーシとナヴァムシャにおいて奇数星座にあると1/4ルパの強さにあるとされます。ラーシのナヴァムシャで偶数と奇数に違いがあると相殺されて強さは無くなります。

ケンドラディバラにおいて、どの星もケンドラにあれば１ルパ、パナパラでは1/2ルパ、アポクリマでは1/4ルパの強さであると計算されます。

ドレッカナバラにおいて、男性星（太陽・火星・木星）は第１ドレッカナ（0度以上-10度未満）にあれば1チャラナ（1/4ルパ）、中性星（水星・土星）は第2ドレッカナ（10度以上-20度未満）にあれば1チャラナ、女性星（月と金星）は第3ドレッカナ（20度以上30度未満）にあれば1チャラナ（1/4ルパ）と計算されます。

次回は

d-5-2.賢者パラシャラの占星術 Chapter29 強さの評価7

となります。

※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。

※当ブログでのパラシャラホーラシャストラは、サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、お読みいただければ幸いです。

尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。

ではこのブログ記事は必要ないのではないかと疑問を持たれる方もいらっしゃるでしょう。残念ながら必要です。それは下記書物をお読みいただければご理解いただけるでしょう。