c-5-1.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter11生まれながらの凶意18-23

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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!

KNラオ著  清水俊介訳

インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。

 

18 欠けていく月がラグナに落ち、凶星がケンドラと第8室を占める場合、誕生者は即座に死にます。 ブラフミンよ、疑いの余地はありません。

19 月がラグナ、第8室、第12室、または、第7室で2つの凶星の間にあるときに生まれた子供は、早死します。

20 2 つの凶星に囲まれた月がラグナに配置され、第 7 室と第 8 室も凶星の被害を受けると、子供は母親と一緒に即死に直面します。

21 土星、太陽、火星が12室、9室、8室にあり、吉星からのドリシュティがない場合、その人は即死するでしょう。

22 出生図で、上昇するドレッカナ(ドレッカナの第1室)と第 7 室 に凶星があり、欠けていく月がラグナにある場合、そのような誕生者の命はすぐに奪われます。

23 力のないすべての惑星がアポクリマ  (第 3、第 6、第 9、第 12 室) にある場合、子供の寿命は 6 か月または 2 か月と言われています。

 

用語

  • ラグナ:人の誕生時に東の地平線方向に現れる天空の1点、この詩句においてはラグナが入っている第1室のこと
  • ケンドラ:第1室(本人)・第4室(家・乗り物)・第7室(パートナー)・第10室(仕事)のこと、人生で目に見えやすい4つの要素を表す室をこのように呼ぶ
  • ブラフミン:僧侶(ここではパラシャラの弟子であるマイトレーヤを意味する)
  • ドレッカナ:3分割
  • ドリシュティ:見るということ ※火星はそこから数えて4番目・7番目・8番目の室に、土星は3番目・7番目・10番目に、それぞれ100%のドリシュティをするとされています。(パラシャラホーラシャストラ等の古典では火星は4番目と8番目、土星は3番目と10番目が100%のドリシュティであり、7番目は100%ではないとされています)
  • アポクリマ:第 3室、第 6室、第 9室、第 12 室のこと

 

解説

21 「吉星からのドリシュティがない場合」とあるように、吉星の影響により凶意がキャンセルされます。気にし過ぎない方が良いでしょう。

23の詩句について。アポクリマ  (3-6-9-12) に位置する強さのない惑星(減衰等)は、活力と病気に対する抵抗力、善行とスタミナをそれぞれ破壊するとされています。アポクリマの場合に限らず、ugが見てきた症例では、最低星位にある星を持つと、その星そのものの象意や座する室の表意、支配星座の位置する室の意味するところに対して上手くいかない場合が非常に多いです。ただし、寿命に関わるという意味ではアポクリマにあるかどうかが鍵となります。

 

参考

ドレッカナについて

a-7-9.分割図

 

※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるためノート部分の翻訳を掲載することはありません)

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Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes

 

次回は

c-5-2.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter11生まれながらの凶意24-28

となります。

※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。

※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。

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