b-4-9.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter3惑星の表意と性質61-65

インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。

スポンサーリンク

 

賢者パラシャラの返事(続き):

61-64 光を発しないウパグラハ:誕生した瞬間の太陽の経度に四つの星座と13度20カラス(分:角度の単位)を足した所から、不吉なドーマ全てが得られます。 12星座からドーマを引くと、ヴィヤティパタに至ります。これも不吉です。ヴィヤティパタに6星座を追加することにより、非常に不吉なパリヴェシャの正確な位置がわかります。 そして、12の星座からパリヴェシャを差し引くと、インドラチャパの正確な位置がわかります。 インドラチャパに16度40分が追加されると、ケートゥ(ウパケートゥ:ラーフと対になるケートゥとは異なります)の位置に到着します。 そして、1星座がケートゥに追加されると、誕生時の太陽の経度に到達します。 これらの惑星はすべて、素晴らしさにかける惑星として知られており、有害であり、苦痛の原因です。

65 光を発しないウパグラハの影響:これら5つの光を発しないウパグラハ、すなわちドゥーマやその他が太陽や月と結合するかアセンダントに位置する場合、それらはそれぞれ生まれた人の王朝、長寿、知恵を破壊します。 蓮の花から誕生した主ブラフマは、このように仰っています。

※ここでいう惑星とは天文学における惑星ではありません。空間の一地点であり、実体のないものです。インド式占星術においてはウパグラハと呼ばれ、影の惑星、シャドープラネットなどと訳されます。

用語

  • カラス:分(角度の単位)
  • ウパグラハ:影の惑星
  • ドーマ:影の惑星の一つ、煙、隕石
  • ヴィヤティパタ:影の惑星の一つ、=パタ、逸脱、災害
  • パリヴェシャ:影の惑星の一つ、=パラディ
  • インドラチャパ:影の惑星の一つ、=コダンダ、=インドラダヌー
  • ケートゥ:影の惑星の一つ、=ウパケートゥ、黄道・白道の交点であるところのケートゥ(降交点)とは別となる影のグラハ
  • ブラフマ:創造を司るヒンドゥ教の神
  • アセンダント:東の地平線方向にある天空の一地点、インド式占星術におけるラグナ

※影の惑星が各室に入室する時の効果については今後の詩句において語られます。そのため、影の惑星についての詳細説明については割愛致します。

解説

例として私のクンダリー(出生時の星座と星の配置図)における太陽の位置からウパグラハ(影の惑星)の位置を算出します。足し算と引き算ができればだれでもできますのでご安心ください。

前提条件

  • 天球経度:360度
  • 1星座:30度
  • 1度:60分
  • 太陽の経度:山羊座19度26分(サイドリアル星座帯)

山羊座0度を起点として4星座進みます。水瓶座、魚座、牡羊座、牡牛座0度に到着しました。そこに19度26分(山羊座における太陽の角度)+13度20分(今回加わる角度)=32度46分を足すことになります。1星座は30度ですから双子座の2度46分に到着しました。そこがドーマです。

次にヴィヤティパタを算出します。パラシャラの詩句には12星座からドーマを引くとあります。私のクンダリーにおけるドーマは先に計算したように3番目の星座である双子座の2度46分にありますから、二つの星座+2度46分を全天球から引くことになります。天球の最後は魚座なので、今度は魚座の30度が起点となります。魚座、水瓶座を過ぎて山羊座の30度に来ました。そこから2度46分を引きますから、山羊座の27度14分がヴィヤティパタです。

ヴィヤティパタに6星座を足すとパリヴェシャになります。つまり、山羊座から水瓶座、魚座、牡羊座、牡牛座、双子座を経て、蟹座の27度14分がパリヴェシャなのです。

そして12星座からパリヴェシャを引くとインドラチャパとなります。パリヴェシャはこの場合4つ目の星座である蟹座27度14分に位置していることから、魚座の30度から3星座と27度14分戻ることになります。魚座、水瓶座、山羊座を通り越して、射手座の2度46分が私のクンダリーにおけるインドラチャパです。

更にインドラチャパに16度40分足すとありますから、射手座の19度26分がケートゥ(ウパケートゥ)です。

最後に1星座を足すことで太陽の経度に戻ります。射手座の19度26分に1星座足すと、山羊座の19度26分であり、太陽の位置に正確に戻ることがわかります。ここでずれがある場合は、どこかで計算間違いしていると思われます。必ず最後まで計算するようにしましょう。

参照記事

今回はありません。

※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはノートとしてわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるため以後のChapterでノート部分の翻訳を掲載することはありません)

スポンサーリンク


Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes

 

次回はChapter3 惑星の表意と性質 66-69となります。

b-5-1.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter3惑星の表意と性質66-70

※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。

※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。

 

スポンサーリンク

b-4-9.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter3惑星の表意と性質61-65

ブログの最初に戻る。

a-1-1.インド式占星術

コメント