d-3-2.賢者パラシャラの占星術 Chapter27 影の惑星の影響1-7

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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基！
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう！

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KNラオ著清水俊介訳

インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。

※ブリハットパラシャラホーラシャストラはブログ記事のタイトルとして長すぎるので、今回から賢者パラシャラの占星術と表示させていただくことにしました。

1 私は太陽等の7惑星の影響について説明しました。次に、影の惑星の影響について説明します。

2 ドゥーマがラグナにある場合、誕生者は勇敢で、魅力的な目に恵まれ、本質的に鈍く、不親切で、邪悪で、非常に短気です。

3 ドゥーマが第2室にある場合、誕生者は病弱で、裕福で、手足を欠き、王室レベルで屈辱を被り、機知が鈍く、宦官となるでしょう。

4 ドゥーマがたまたま第3室にある場合、誕生者は知的で、勇気に満ち、語るのを好み、手段と富に恵まれているでしょう。

5 ドゥーマが第4室に置かれた場合、誕生者は妻に見放されたために常に精神的に問題を抱えたままになりますが、全ての聖典を学ぶでしょう。

6 ドゥーマが第5室にある場合、誕生者は子孫が限られ、富に恵まれず、偉大さを与えられ、雑食性となり、友人の助言を失います。

7 ドゥーマが第6 室に置かれると、誕生者は強くなり、敵を征服し、非常に優秀で、有名になり、病気にならないでしょう。

用語

影の惑星（英文直訳では不発光惑星）：実際には天空上に存在しないしないものの太陽の位置から算出され鑑定に利用される点

ドゥーマ：太陽の位置から直接算出される影の惑星

ラグナ：人の誕生時に東の地平線方向に現れる天空の1点 ※この詩句においてはラグナが入っている第1室のこと

解説

影の惑星（英文直訳すると不発光惑星）は、実際に天空にあるわけでも、ラーフやケートゥのように人の目に見える形で月と太陽に作用する点でもありません。ですので、実感することがとても難しいと言えるでしょう。インド式占星術においては、ドーマ、ヴィヤティパタ、パリヴェシャ、インドラパチャ、ウパケートゥが影の惑星として鑑定に使われています。これらの星については無料のインド占星術ソフトやアプリケーションでは表示できないことが多いでしょう。大変ではありますが、鑑定力向上の為にもご自身で計算なさることをお勧めします。計算方法については下記記事に詳しく示しておきました。ご参照いただければ幸いです。

b-4-9.ブリハットパラシャラホーラシャストラChapter3惑星の表意と性質61-65

参考

支配星について

a-2-2.星座支配

※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。（著作権問題があるためノート部分の翻訳を掲載することはありません）

Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes