c-5-8.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter13室の判定1-16

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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!

KNラオ著  清水俊介訳

インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。

 

1 賢者よ、悪とその解毒剤についてあなたからお聞きしました。では、これらの室から何を導き出せるか教えてください。

2 第1室の兆候 : 賢者パラシャラの返事 : 第1室は体格、外見、知性、顔色、活力、弱さ、喜びと悲しみ、そして生来の性質を表します。 これらはすべてそこから考察されるべきです。

3 第2室 : 第2室からは、財産、穀物(食物など)、家系、敵、金属、貴石などを査定します。

4 第3室 : 第3室は、勇気、使用人または付添人、兄弟姉妹、教育の手始め、数々の旅、両親の死を表します。 博識な占星術師は、この室からこれらを考察する必要があります。

5 第4室 : 第4室は、乗り物、親戚、母の幸せ、宝物、土地と家を表しています。

6 第5室 : 第5室からは、お守り、神聖な呪文、学習、知性の輝き、息子、物事を管理する潜在的な可能性や能力、地位からの転落などが見られます。

7 第6室:第6室は、母方の叔父の死についての疑い、敵、潰瘍(傷、膿瘍、潰瘍など)、継母を表しています。

8 第7室 : 第7室は、妻、旅、交易、何か、消滅、見えないところ、死と考えられます。

9 第8室 : 第8室は、長寿、戦い、敵、砦、死者の富、過去と未来の生活の詳細または知識、これらについて知るための参考にされます。

10 第9室 : 第9室は、運勢、妻の兄弟、宗教、兄弟の妻、巡礼、神社への訪問などを表しています。

11 第10室 : 第10室は、王族(権威)、場所、職業(不安定で本質的な生計手段)、名誉、父、外国での生活、負債を示します。

12 第11室 : 第11室は、様々な品物、息子の妻、収入、繁栄、四肢動物、その受領確認のために参考にされます。

13 第12室 :学識のある占星術師は、 第12室から費用、敵に関する知識、自分自身の死などについて参考にする必要があります。

14-16 室の繁栄または滅亡 : 占星学者は、10 番目の室で仕事があるか、吉星または自身の支配星からドリシュティされているか、室の支配星は良いアヴァスタにあるかなどから室の繁栄を予測する必要があります。学識のある占星術師はこれらすべての状況や条件の中に室の幸福を見出すことができ、室は良い結果をもたらします。一方、支配星が破壊されている、または凶星と関連している、あるいは、自身の支配星または吉星によってドリシュティされていない、または悪の室(3・6・8・11・12室)の支配星と同室にある、または惑星戦争で敗北しているなどによって「古い」「死んでいる」「眠っている」という3つのアヴァスタのいずれかにあると示される場合、学識のある占星術師は、誕生者が物事の損失を被ることを明確に予測するかもしれません。

 

用語

  • パラシャラ:インド式占星術を代表する賢者、聖者パラシャラとも呼ばれる
  • アヴァスタ:惑星の状態のこと ※高揚、ムーラトリコーナ、友好星座にある場合、中立星座にある場合、敵対星座にある場合、減衰を基本として、他の星との関連なども含めて多数のアヴァスタがある
  • ドリシュティ:見るということ、星は自身が位置する室から数えて7番目の室を見ている ※火星は自身のいる室から数えて4番目・7番目・8番目の室に、木星は5番目・7番目・9番目、土星は3番目・7番目・10番目に、それぞれ100%のドリシュティをするとされています。(パラシャラホーラシャストラ等の古典では火星は4番目と8番目、木星は5番目と9番目、土星は3番目と10番目が100%のドリシュティであり、7番目は100%ではないとされています)

 

解説

第7室がなぜ死を意味するかというと、空の星や星座は第7室のある西の地平線において、視界から消え去るからです。また、第9室が妻の兄弟を表すことに対して疑問を持つ方がいることでしょう。誕生者本人の兄弟(年下)を見る場合、第3室を見ます。そして、妻は第7室となります。ということは、妻にとっても兄弟(年下)を示すのは第7室から数えて3番目の室となる第9室となるわけです。インド式占星術は、このように表意する室から数えて何番目なのかということを重要視します。例えば、誕生者自身の仕事は第10室が表します。そして、妻である第7室から数えて10番目となる第4室は、妻の仕事を表すという訳です。

 

参考

室の意味については下記記事にて説明しております。ここでの詩句と文言が違う場合がありますが、室が意味することは限定的ではありません。物事を広く捉えるための参考になるでしょう。

a-2-5.室の位置と表意ー上

a-2-6.室の位置と表意ー中

a-2-7.室の位置と表意ー下

ドリシュティについて

a-3-1.星の視線(ドリシュティ)

 

※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるためノート部分の翻訳を掲載することはありません)

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次回は

c-5-9.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter14第1室の効果1-10

となります。

※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。

※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。

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