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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!
KNラオ著 清水俊介訳
インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。
13-14 ダシャマムシャ:ダシャマムシャの数え方は、奇数星座の場合は同じ星座から、偶数星座の場合は9番目の星座から行われます。 インドラ、アグニ、ヤマ、ラクシャサ、ヴァルナ、ヴァーユ、クベーラ、イシャーナ、ブラフマ、アナンタなど、東の主な10方向の主宰神は、奇数星座の場合、それぞれ順にダシャマムシャの領主となります。 偶数星座では逆の順序で領主となります。
用語
- ダシャマムシャ:10分割
- インドラ:インドラ神、神々の王と呼ばれる雷を操る軍神
- アグ二:アグ二神、火神
- ヤマ:死者の国を治める法と正義の神、閻魔大王
- ラクシャサ:悪魔
- ヴァルナ:ヴァルナ神、司法神、後に水神
- ヴァーユ:風神、インドラ神の御者
- クベーラ:富の神
- イシャーナ:破壊を司るヒンドゥ教の神シヴァの一形態、伊舎那天、北東を守護する神
- ブラフマ:創造を司るヒンドゥ教の神
- アナンタ:維持を司るヒンドゥ教の神ヴィシュヌの名前の一つ、永遠、無限
解説
この分割図からは社会的活動、職業を読み取ることができると伝えられています。通常、ダシャームシャと発音されますが、ここでは翻訳元英語本に則り、ダシャマムシャとします。一星座を10分割した一つひとつをダシャマムシャと呼びますので、一つのダシャマムシャは3度の領域を持っています。ラグナ(アセンダント)については、12分程度で一つのダシャマムシャを通り過ぎてしまいます。出生時間がはっきりしない人はインドの占星術家に時間選定をしてもらうまでは、使用しない方が良いでしょう。
ダシャマムシャ星座配置表
それでは練習の為にugのジャンマ・クンダリー(出生図)からダシャマムシャでの星座と星の位置を特定してみましょう。
- ラグナ:蟹座28度22分→射手座、インドラ
- 太陽:山羊座19度26分→魚座、ラクシャサ
- 月:天秤座24度43分→双子座、ブラフマ
- 火星:天秤座3度44分→蠍座、アグニ
- 水星:水瓶座0度17分→水瓶座、インドラ
- 木星:蟹座4度20分→牡羊座、ブラフマ
- 金星:水瓶座9度51分→牡牛座、ラクシャサ
- 土星:魚座3度18分→射手座、ブラフマ
- ラーフ:牡羊座18度8分→天秤座、クベーラ
- ケートゥ:天秤座18度8分→牡羊座、クベーラ
このようになります。
神様ごとに分類してみましょう。
- インドラ:ラグナ、水星
- アグニ:火星
- ヤマ:無し
- ラクシャサ:太陽、金星
- ヴァルナ:無し
- ヴァーユ:無し
- クベーラ:ラーフ、ケートゥ
- イシャーナ:無し
- ブラフマ:月、木星、土星
- アナンタ:無し
最後に星座・星がどの室に入るのかを見てみましょう
- 1室:射手座-ラグナ、土星
- 2室:山羊座-無し
- 3室:水瓶座-水星
- 4室:魚座-太陽
- 5室:牡羊座-木星、ケートゥ
- 6室:牡牛座-金星
- 7室:双子座-月
- 8室:蟹座-無し
- 9室:獅子座-無し
- 10室:乙女座-無し
- 11室:天秤座-ラーフ
- 12室:蠍座-火星
このような作業を繰り返すことで、知らない内に鑑定能力が磨かれることでしょう。ご自身のジャンマ・クンダリーを元に作業してみることをお勧め致します。
※当初、パラシャラ詩句と英訳書に掲載されている表の領主の表記が、奇数・偶数星座で同一になっていると 記述しましたが、その後、表の末尾に偶数星座用の領主が書かれていることに気が付きました。拠って、表と解説はパラシャラ形式のみに改定しました。
参考
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分割図による鑑定方法については、この書籍がお勧めです。3、4、7、9、10、12、16、20、24各分割図について詳しく事例をあげています。
ザ・分割図 マークボニーのインド占星術ケースメソッド
※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはノートとしてわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるため以後のChapterでノート部分の翻訳を掲載することはありません)
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Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes
次回は
b-9-2.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter7星座の16分割15
となります。
※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。
※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。
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b-9-1.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter7星座の16分割13-14
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