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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!
KNラオ著 清水俊介訳
インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。
15 ドゥワダシャームシャ:ドゥワダシャームシャの計算は、同じ星座から進行する必要があります。これらドゥワダシャームの領主は、ガネーシャ、アシュヴィニ クマール、ヤマ、そして、サルパです(各星座で3回を繰り返されます)。
用語
- ドゥワダシャームシャ:12分割
- ガネーシャ:象の頭をもつヒンドゥ教の神様
- アシュヴィニ クマール:アシュヴィン双神、双子の守護神
- ヤマ:死者の国を治める法と正義の神、閻魔大王
- サルパ:蛇神
解説
30度の星座を12分割した一つずつがドゥワダシャームシャとなります。このクンダリーからは、両親について読むことができると伝えられています。一つのドゥワダシャームシャは2度30分の幅を持ちます。牡羊座のドゥワダシャームシャは牡羊座から始まり魚座までとなり、牡牛座であれば牡牛座から順に進んで牡羊座まで、魚座であれば、魚座から水瓶座までが、一つの星座を12分割した一つずつに当てはめられます。
そして、それぞれのドゥワダシャームシャの領主として、ガネーシャ、アシュヴィニ クマル、ヤマ、そして、サルパが順番に一つの星座で3周り現れることになります。
表にすると以下のようになります。
それぞれのドゥワダシャームシャには意味があります。
- 1ガネーシャ:親や祖父母による自己への影響
- 2アシュヴィニ クマル:親家族の状態
- 3ヤマ:自分への親の世話
- 4サルパ:家族の幸せ
- 5ガネーシャ:祖父母
- 6アシュヴィニ クマル:親から相続する債務または遺伝性疾患
- 7ヤマ:親との関係
- 8サルパ:親からの相続
- 9ガネーシャ:親の務め
- 10アシュヴィニ クマル:親の宿命
- 11ヤマ:親の利得
- 12サルパ:親からの損失
ugのジャンマ・クンダリーを元にドゥワダシャームシャを調べてみましょう。
- ラグナ:蟹座28度22分→双子座、12サルパ
- 太陽:山羊座19度26分→獅子座、8サルパ
- 月:天秤座24度43分→蟹座、10アシュウィニ クマル
- 火星:天秤座3度44分→蠍座、2アシュウィニ クマル
- 水星:水瓶座0度17分→水瓶座、1ガネーシャ
- 木星:蟹座4度20分→獅子座、2アシュウィニ クマル
- 金星:水瓶座9度51分→牡牛座、4サルパ
- 土星:魚座3度18分→牡羊座、2アシュウィニ クマル
- ラーフ:牡羊座18度8分→蠍座、8サルパ
- ケートゥ:天秤座18度8分→牡牛座、8サルパ
各星座・星を室ごとにまとめてみましょう。
- 1室:双子座、ラグナ
- 2室:蟹座、月
- 3室:獅子座、太陽、木星
- 4室:乙女座、無し
- 5室:天秤座、無し
- 6室:蠍座、火星、ラーフ
- 7室:射手座、無し
- 8室:山羊座、無し
- 9室:水瓶座、水星
- 10室:魚座、無し
- 11室:牡羊座、土星
- 12室:牡牛座、金星、ケートゥ
領主別は以下となります。
- ガネーシャ:水星(1)
- アシュウィニ クマル:月(10)、火星(2)、木星(2)、土星(2)
- ヤマ:無し
- サルパ:ラグナ(12)、太陽(8)、金星(4)、ラーフ(8)、ケートゥ(8)
この全てを関連付けて読み取るのは至難の業ですが、ドゥワダシャームシャはインド式占星術の鑑定力を磨くには絶好の題材になるでしょう。何故なら、祖父母、両親の歴史は多くが過ぎ去っており、物事が現れる時期(例えば、両親や自身が生まれた日)等がはっきりしているからです。
参考
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分割図による鑑定方法の学習については、以下の書籍がお勧めです。
3、4、7、9、10、12、16、20、24各分割図について、詳しく事例を挙げて説明がなされています。
ザ・分割図 マークボニーのインド占星術ケースメソッド
※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはノートとしてわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるため以後のChapterでノート部分の翻訳を掲載することはありません)
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Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes
次回は
b-9-3.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter7星座の16分割16
となります。
※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。
※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。
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b-9-2.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter7星座の16分割15
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