c-6-5.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter16第3室の効果12-15

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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!

KNラオ著  清水俊介訳

インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。

 

12-13 もし第12室の支配星が火星と木星と結合しており、月が第3室にある場合、その人の兄弟姉妹の数は7人になります。第3室に月があり、その月が男性星のみにドリシュティされている場合、出生者には兄弟がいて、彼女(月)が金星と一緒にいる場合、または彼女(金星)にドリシュティされている場合、彼(出生者)には妹しかいません。

14 兄弟姉妹の室に置かれたとき、太陽は先に生まれた兄弟(兄)、土星は後に生まれた兄弟(弟)、火星は先後両方の兄弟を破壊します。

15 このように、おーブラフミンよ、学識のある占星術師は、そのようなヨーガの強さと弱さを予想するべきであり、それから彼(占星術師)は、兄弟姉妹に関連する誕生者の影響について明白にするか語るべきです。

 

用語

  • 結合:2つ以上の星が同じ室にあること
  • 男性星:太陽・火星・木星
  • ドリシュティ:見るということ、星は自身が位置する室から数えて7番目の室を見ている ※火星は自身のいる室から数えて4番目・7番目・8番目の室に、木星は5番目・7番目・9番目、土星は3番目・7番目・10番目に、それぞれ100%のドリシュティをするとされています。(パラシャラホーラシャストラ等の古典では火星は4番目と8番目、木星は5番目と9番目、土星は3番目と10番目が100%のドリシュティであり、7番目は100%ではないとされています)
  • 兄弟姉妹の室:第3室のこと
  • ブラフミン:僧侶(ここではパラシャラの弟子であるマイトレーヤを意味する)
  • ヨーガ:星や星座の規則的な配置

 

解説

詩句12-13について、パラシャラホーラシャストラの別バージョンにおいては、第12室ではなく第11室となっているようです。私が参考にしている別のパラシャラホーラシャストラ英文書では、Vyaya’s Lord(費用の支配者)と書かれており、これはこのブログで翻訳している英文書と同じく第12室の支配星に当たります。

詩句15で触れられているように星や星座の規則的な配置のことをヨーガ(型)と呼びます。当ブログで取り上げたラージャ・ヨーガ(王の型)やダーナ・ヨーガ(富の型)のように名前がついているヨーガが沢山あります。

 

参考

室の意味については下記記事にて説明しております。ここでの詩句と文言が違う場合がありますが、これは日本人にとって意味を捉えやすいように意訳している部分があるからです。室が意味する物事は限定的ではありません。幅広く捉えるための参考になるでしょう。

a-2-5.室の位置と表意ー上

a-2-6.室の位置と表意ー中

a-2-7.室の位置と表意ー下

ドリシュティについて

a-3-1.星の視線(ドリシュティ)

ラージャ・ヨーガ(王の型)について

a-6-3.必ず読解-王の型(ラージャ・ヨーガ)

ダーナ・ヨーガ(富の型)について

a-6-4.必ず読解-富の型(ダーナ・ヨーガ)

 

※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるためノート部分の翻訳を掲載することはありません)

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Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes

 

次回は

c-6-6.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter17第4室の効果1-7

となります。

※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。

※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。

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c-6-5.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter16第3室の効果12-15

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