c-7-7.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter20第7室の効果9-21

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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!

KNラオ著  清水俊介訳

インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。

 

9-9 1/2 第7室に火星がある場合、誕生者は魅力的な胸をした妻をもつでしょう。土星がそこにある場合、彼の妻は病弱で弱く、木星がそこにある場合、彼女は固くて突出した胸を持っており、そして、金星の存在は、彼に大きくて優れた胸を持つ妻を授けるでしょう。

10-13 1/2 凶星が第12室と第6室にあり、クシーン チャンドラマまたは衰弱した月 (太陽から 90 度下の月) が第5室にある場合、この誕生者は窮地に立たされた夫であり、彼の人種は不利です。土星か火星が第7室にある場合、誕生者の妻が売春婦になるか、夫以外の男性と不法な関係を持つことに疑いの余地はありません。金星が火星のナヴァマムシャまたは火星の星座にあるか、または彼女(金星)が火星と結合しているか火星によってドリシュティされている場合、誕生者は妻の陰部にキスをする傾向があります。同様に、金星が土星のナヴァマムシャまたは土星の星座にあるか、彼女(金星)が土星と結合かドリシュティされている場合、この組み合わせは、誕生者が男性の陰部にキスする準備を整えます。

14-15 第7室の支配星が高揚の星座にあり、第7室が吉星によって占められ、強力なラグナの支配星が第7室にある場合、誕生者の妻は美徳を授けられ、子を産み、孫を得ることによって、彼の王朝は拡大します。

16 第7室とその支配星が凶星と結合している場合、特に第7室と第7室の支配星が力を失っている場合、占星術師は、誕生者に(妻の)損失があると予測する必要があります。

17 妻の喪失は、第7室の支配星が力を失い、第6・8室か第12室に降りた場合、または第 7室の支配星が落ちた場合に示されます。

18 月が第7室に入り第7室の支配星が第12室に入り、妻の象徴体(金星)が弱い場合、妻による幸福はありません。

19-21 第7室の支配星が減衰か凶星の星座にあり、凶星と一緒にいて、中性星のナヴァマムシャが第7室にある場合、その誕生者は2人の妻を持ちます。火星と金星が第7室にある場合、または土星が第7室にあり、ラグナの支配星が第8室にある場合、彼には3人の妻がいます。

 

用語

  • 凶星:太陽・欠けていく月・火星・土星、凶星と共にある水星
  • クシーン チャンドラマ:弱い月の形(実際にどのような配置なのかは不明)
  • ナヴァマムシャ:ナヴァームシャ、9分割のこと
  • ドリシュティ:見るということ、星は自身が位置する室から数えて7番目の室を見ている ※火星は自身のいる室から数えて4番目・7番目・8番目の室に、木星は5番目・7番目・9番目、土星は3番目・7番目・10番目に、それぞれ100%のドリシュティをするとされています。(パラシャラホーラシャストラ等の古典では火星は4番目と8番目、木星は5番目と9番目、土星は3番目と10番目が100%のドリシュティであり、7番目は100%ではないとされています)
  • 高揚星座:最高星位にある星を高揚しているという、太陽:牡羊座0-10度、月:牡牛座0-3度、火星:山羊座0-28度、水星:乙女座0-15度、木星:蟹座0-5度、金星:魚座0-27度、土星:天秤座0-20度
  • 吉星:満ちていく月・吉星と共にある水星・木星・金星
  • ラグナ:人の誕生時に東の地平線方向に現れる天空の1点 ※この詩句においてはラグナが入っている第1室のこと
  • 減衰星座:最低星位にある星を減衰しているという、太陽:天秤座0-10度、月:蠍座0-3度、火星:蟹座0-28度、水星:魚座0-15度、木星:山羊座0-5度、金星:乙女座0-27度、土星:牡羊座0-20度(各星が減衰する範囲)
  • 中性星:水星・土星

 

解説

詩句19-21の「中性星のナヴァマムシャが第7室にある場合」とは、星座内を9分割してナヴァームシャの法則によって星座を再配置した時に、水星か土星の支配星座(双子座・乙女座・山羊座・水瓶座)が7室内に配置されるという意味合いです。4/12(1/3)の内ただ1つが入ればこのようになるので、可能性は高いと言えます。ただし、全体条件として「第7室の支配星が減衰か凶星の星座にあり、凶星と一緒にいて」が必要なので、総合すると3人の妻を持つことはまれとなるでしょう。

参考

各室の意味については下記記事にて説明しております。ここでの詩句と文言が違う場合がありますが、これは日本人にとって意味を捉えやすいように意訳している部分があるからです。室が意味する物事は限定的ではありません。幅広く捉えるための参考になるでしょう。

a-2-5.室の位置と表意ー上

a-2-6.室の位置と表意ー中

a-2-7.室の位置と表意ー下

高揚・減衰について

a-2-9.星の居心地

 

 

※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるためノート部分の翻訳を掲載することはありません)

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次回は

c-7-8.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter20第7室の効果22-34

となります。

※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。

※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。

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