b-9-8.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter7星座の16分割29-30

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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!

KNラオ著  清水俊介訳

インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。

 

29-30 カヴェダ―ムシャまたはチャトヴァリムシャームシャ:尊敬されるカヴェダ―ムシャの領主に関する知識として、奇数星座では牡羊座から、偶数星座では天秤座から始まると知る必要がある。ヴィシュヌ、チャンドラ、マリチ、トゥワシュタ、ダータ、シヴァ、ラヴィ、ヤマ、ヤクシェシャ、ガンダルヴァ、カラ、ヴァルナは領主として、全ての星座について同じ順序の連続として繰り返されます。

用語

  • カヴェダ―ムシャ(チャトヴァリムシャームシャ):40分割
  • ヴィシュヌ:維持を司るヒンドゥ教の神
  • チャンドラ:月の神
  • マリーチ:ブラフマの息子、7賢人の1人
  • トゥワシュタ:ヒンドゥ教における職人の神
  • ダータ:アディティヤ神群の内の1神
  • シヴァ:破壊を司るヒンドゥ教の神
  • ラヴィ:スーリヤ(太陽神)の同義語
  • ヤマ:死者の国を治める法と正義の神、閻魔大王
  • ヤクシェシャ:※判明し次第掲載いたします。
  • ガンダルヴァ:インドラまたはソーマに仕える半神半獣の奏楽神
  • カラ:時間を意味する、ガネーシャの配偶者
  • ヴァルナ:ヴァルナ神(色)、司法神、後に水神

解説

カヴェダ―ムシャは各星座40分割して再構成したものです。母方の遺産を表すとされています。30度ある星座を40に分けることから一つのカベダームシャの幅は45分(1度の四分の三)となります。奇数星座では、カヴェダ―ムシャは牡羊座から始まり、12星座を3周と4つ進むことになります。偶数星座では天秤座から始まり、同じく12星座を3周と4つ進みます。

この内容と、領主である神様の配置を表にしたものが以下となります。

それでは練習の為にugのジャンマ・クンダリー(出生図)からカヴェダ―ムシャでの星座と星の配置がどのようになるのか調べてみましょう。

  • ラグナ:蟹座28度22分→蠍座、チャンドラ
  • 太陽:山羊座19度26分→蠍座、チャンドラ
  • 月:天秤座24度43分→射手座、ヤクシェシャ
  • 火星:天秤座3度44分→獅子座、ダータ
  • 水星:水瓶座0度17分→牡羊座、ヴィシュヌ
  • 木星:蟹座4度20分→魚座、シヴァ
  • 金星:水瓶座9度51分→牡牛座、チャンドラ
  • 土星:魚座3度18分→水瓶座、ダータ
  • ラーフ:牡羊座18度8分→牡羊座、ヴィシュヌ
  • ケートゥ:天秤座18度8分→牡羊座、ヴィシュヌ

各星座・星を室ごとにまとめてみましょう。

  • 1室:蠍座、ラグナ、太陽
  • 2室:射手座、月
  • 3室:山羊座、無し
  • 4室:水瓶座、土星
  • 5室:魚座、木星
  • 6室:牡羊座、水星、ラーフ、ケートゥ
  • 7室:牡牛座、金星
  • 8室:双子座、無し
  • 9室:蟹座、無し
  • 10室:獅子座、火星
  • 11室:乙女座、無し
  • 12室:天秤座、無し

領主別は以下となります。

  • ヴィシュヌ:水星、ラーフ、ケートゥ
  • チャンドラ:ラグナ、太陽、金星
  • マリーチ:無し
  • トゥワシュタ:無し
  • ダータ:火星、土星
  • シヴァ:木星
  • ラヴィ:無し
  • ヤマ:無し
  • ヤクシェシャ:月
  • ガンダルヴァ:無し
  • カラ:無し
  • ヴァルナ:無し

※領主が読解にどのように関わるのかは今のところわかっておりません。ご了承お願い致します。

ugのカヴェダ―ムシャは悪くない印象を受けます。以上、皆様の参考になれば幸いです。ご自身の出世データでも試してみてくださいね。

参考

分割図について

a-7-9.分割図

※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはノートとしてわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるため以後のChapterでノート部分の翻訳を掲載することはありません)

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次回は

b-9-9.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter7星座の16分割31-32

となります。

※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。

※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。

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