b-9-9.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter7星座の16分割31-32

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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!

KNラオ著  清水俊介訳

インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。

 

31-32 アクシャ ヴェダームシャ(または、パンチャ-チャ トゥワリムシャームシャ)(45分割):各星座のアクシャ ヴェダームシャは、可動星座の場合は牡羊座、固定星座は獅子座、および、二重星座は射手座から始まります。 可動星座では、ブラフマ・シヴァ・ヴィシュヌ、固定星座はシヴァ・ヴィシュヌ・ブラフマ、二重星座では、ヴィシュヌ・ブラフマ・シヴァがそれぞれ領主であり、各星座で15回に渡り主権を繰り返します。

用語

  • アクシャ ヴェダームシャ:45分割
  • ブラフマ:創造を司るヒンドゥ教の神
  • シヴァ:破壊を司るヒンドゥ教の神
  • ヴィシュヌ:維持を司るヒンドゥ教の神

 

解説

アクシャ ヴェダームシャとは、一つの星座(30度)を45分割した一つずつのことです。一つのアクシャ ヴェダームシャは40分の幅を持ちます(1度の3分の2)。父方の遺産を表すとされています。詩句にある通り、可動星座(牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座)では牡羊座から、固定星座(牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座)では獅子座から、二重星座(双子座・乙女座・射手座・魚座)では射手座から始まります。そして、詩句だけを読むと気が付きにくいところではあるのですが、アクシャ ヴェダームシャにおける各星座の領主は可動・固定・二重の違いに関わらず全て同じになります。

  • 牡羊座:ブラフマ
  • 牡牛座:シヴァ
  • 双子座:ヴィシュヌ
  • 蟹座:ブラフマ
  • 獅子座:シヴァ
  • 乙女座:ヴィシュヌ
  • 天秤座:ブラフマ
  • 蠍座:シヴァ
  • 射手座:ヴィシュヌ
  • 山羊座:ブラフマ
  • 水瓶座:シヴァ
  • 魚座:ヴィシュヌ

併せて表にすると以下の様になります。

それでは練習の為にugのジャンマ・クンダリー(出生図)からアクシャ ヴェダームシャでの星座と星の配置がどのようになるのか調べてみましょう。

  • ラグナ:蟹座28度22分→天秤座、ブラフマ
  • 太陽:山羊座19度26分→乙女座、ヴィシュヌ
  • 月:天秤座24度43分→牡牛座、シヴァ
  • 火星:天秤座3度44分→乙女座、ヴィシュヌ
  • 水星:水瓶座0度17分→獅子座、シヴァ
  • 木星:蟹座4度20分→天秤座、ブラフマ
  • 金星:水瓶座9度51分→天秤座、ブラフマ
  • 土星:魚座3度18分→牡羊座、ブラフマ
  • ラーフ:牡羊座18度8分→蟹座、ブラフマ
  • ケートゥ:天秤座18度8分→蟹座、ブラフマ

各星座・星を室ごとにまとめてみましょう。

  • 1室:天秤座、ラグナ、木星、金星
  • 2室:蠍座、無し
  • 3室:射手座、無し
  • 4室:山羊座、無し
  • 5室:水瓶座、無し
  • 6室:魚座、無し
  • 7室:牡羊座、土星
  • 8室:牡牛座、月
  • 9室:双子座、無し
  • 10室:蟹座、ラーフ、ケートゥ
  • 11室:獅子座、水星
  • 12室:乙女座、太陽、火星

領主別は以下となります。

  • ブラフマ: ラグナ、木星、金星、土星、ラーフ、ケートゥ
  • シヴァ: 月、水星
  • ヴィシュヌ: 太陽、火星

※領主が読解にどのように関わるのかは今のところわかっておりません。ご了承お願い致します。

ugのアクシャ ヴェダームシャは良い所もそうでない所もあるという印象を受けます。以上、皆様の参考になれば幸いです。ご自身の出世データでも試してみてくださいね。

参考

分割図について

a-7-9.分割図

※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはノートとしてわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるため以後のChapterでノート部分の翻訳を掲載することはありません)

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次回は

c-1-1.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter7星座の16分割33-41

となります。

※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。

※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。

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