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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基！
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう！
KNラオ著 清水俊介訳
インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。
1 おお、優秀なドゥウィジャ（再生されしもの者）よ、私の言うことを聞いてください。 ここで第11室に関連する効果について説明します。この室の吉祥性は、常に誕生者を幸せにします。
2 第11室の支配星が第11室自体、または、ケンドラかトリコーナにある場合、または彼が燃焼しているにもかかわらず高揚している場合、その組み合わせは誕生者に多くの利益をもたらします。
3 第11室の支配星が富の星座（第2室）にあり、第2室の支配星がケンドラ（ラグナから見て）にあり、そして、木星が第11室を占めている状況は、利益が計り知れないことを示しています。
4 第11室の支配星が第3室にあり、吉星が第11室にある場合、誕生者は36歳で2000ニシュカの利益を得る。
5 第11室の支配星が吉星と共にケンドラかトリコーナにあるならば、誕生者は40歳で500ニシュカの利益を獲得する。
6 第11室が木星、第2室が月、第9室が金星に占められているならば、誕生者は 6000 ニシュカの所有者になります。
用語
- ドゥウィジャ：僧侶の別呼称、バラモン・クシャトリア・ヴァイシャの三階級を指す
- 支配星：太陽-獅子座・月-蟹座・火星-牡羊座と蠍座・水星-双子座と乙女座、木星-射手座と魚座・金星-牡牛座と天秤座・土星-山羊座と水瓶座を支配している
- ケンドラ：第1室（本人）・第4室（家・乗り物）・第7室（パートナー）・第10室（仕事）のこと、人生で目に見えやすい4つの要素を表す室をこのように呼ぶ
- トリコーナ：第1室（本人）・第5室（創造と息子）・第9室（希望）等三つの室のこと※トリとは3つという意味。本来は第1室・第5室・第9室を指すが、第1室はケンドラでもあるため、トリコーナという場合、通常は第5室・第9室を指す。
- 燃焼：太陽と一定度数以内にある星のこと
- 高揚（高揚星座）：最高星位にある星を高揚しているという、太陽：牡羊座0-10度、月：牡牛座0-3度、火星：山羊座0-28度、水星：乙女座0-15度、木星：蟹座0-5度、金星：魚座0-27度、土星：天秤座0-20度
- 吉星：満ちていく月・吉星と共にある水星・木星・金星
- ニシュカ：詩句が語られた時代・地域の金の単位
解説
第10室が表す行動の先には、そこから得られる結果があります。第11室は結果、すなわち利益を見ることができる室となります。ニシュカについては、実際にその単位の金を所有するというよりは、その位多くの富を得ることができるのだと考えるのが良いでしょう。
参考
高揚星座について
燃焼について
各室の意味については下記記事にて説明しております。ここでの詩句と文言が違う場合がありますが、これは日本人にとって意味を捉えやすいように意訳している部分があるからです。室が意味する物事は限定的ではありません。幅広く捉えるための参考になるでしょう。
上
中
下
※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。（著作権問題があるためノート部分の翻訳を掲載することはありません）
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Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes
次回は
c-8-9.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter24第11室の効果7-11
となります。
※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。
※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。
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c-8-8.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter24第11室の効果1-6
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