b-9-4.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter7星座の16分割17-21

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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!

KNラオ著  清水俊介訳

インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。

 

17-21 ヴィムシャームシャ:ヴィムシャームシャの計算は、可動星座では牡羊座から、固定星座は射手座から、そして、二重星座は獅子座から始まります。 奇数星座でのヴィムシャームシャの領主はそれぞれ、カーリー、ガウリ、ジャヤ、ラクシュミー、ヴィジャヤ、ヴィマル、サティ、タラ、ジュワラムキ、スヴェタ、ラリータ、バガラムキ、プラティアンギラ、シャチ、ラウドリ、バヴァニ、ヴァルダ、ジャヤ、トリプラ、スムキです。 偶数星座ではそれぞれ、ダヤ、メガ、チンナシ、ピシャチーニ、ドゥーマヴァティ、マタンギ、バラ、バドラ、アルナ、アナラ、ピンガル、チュフチュカ、ゴラ、ヴァーラヒ、ヴァイシュナヴィ、シタ、ブヴァネシヴァリ、バイラヴィ、マンガル、アパラジタです。

用語

  • ヴィムシャームシャ:20分割
  • カーリー:時間・変化・創造・破壊・力を司るヒンドゥ教の女神
  • ガウリ:ヒンドゥ教の女神であるパールヴァティの通り名
  • ジャヤ(3番目):維持を司るヒンドゥ教の神ヴィシュヌに仕える守護を担当する門番二人の内の1人
  • ラクシュミー:富・権力・美・繁栄を司るヒンドゥ教の女神
  • ヴィジャヤ:維持を司るヒンドゥ教の神ヴィシュヌに仕える門番二人の内の1人、ドゥルガー女神の激しい側面の説もある
  • ヴィマル:サンスクリットにおける純粋・清潔を意味する男性の名前
  • サティ:破壊を司るヒンドゥ教の神シヴァの妻にして父親への抗議の証として自身を火葬にする女性、ヒンドゥ教の叙事詩マハーバーラタに登場する
  • タラ:マハーヴィディヤー(智慧の女神)10柱の一柱、魂を現世(サンサーラ)の荒れ狂う海から導き渡し宇宙的な守護を司る強力な女神
  • ジュヴァラムキ:。ネガティブなエネルギーや暗い思考そして悪意ある霊的な障害を焼き尽くす火(アグニ)の力を象徴する聖なる母の激しい形態
  • スヴェタ:サラスヴァティ(智慧の女神)やパールヴァティの汚れなき純粋な側面と関連付いた純粋・白を意味するヒンドゥ教における女性の名前
  • ラリータ:至高の美・官能的かつ霊的な欲望・創造の喜びを象徴するシュリー・ヴィディヤ・タントラ伝承における中心的な女神
  • バガラムキ:敵の言葉・思考・行動を凍り付かせ論争や言論において絶対的な支配力を与えるマハーヴィディヤの一柱
  • プラティアンギラ:負のエネルギーをその発生源へと送り返すことで、それらを打ち砕き黒魔術・呪い・邪視から信者を守る獅子の顔を持つ猛々しい女神
  • シャチ:金星を支配する最も美しく純粋で親切な神々の女王且つインドラ神の妻であるところの女神インドラ―二の別名
  • ラウドゥリ:混沌・変容・嵐など新しいもののために古い構造を解体するルドラ(シヴァ神の破壊の側面)の女性的側面
  • バヴァニ:自然の育む力を象徴するパールヴァテ​​ィの極めて慈悲深い側面、戦士王チャトラパティ・シヴァージ・マハーラージの守護神としても知られる
  • ヴァルダ:ヴァラダ・ムドラー(願いを叶える印相)の手つきをしている聖なる母にして恩恵の授与者であるパールヴァティ女神を意味する、現世の繁栄と霊的な解放(モークシャ)をもたらす
  • トリプラ:意識の三つの状態(覚醒、夢、深い眠り)と三つの根源的エネルギー(意志、知識、行動)を支配する宇宙究極のエネルギー・力として位置づけられるヒンドゥ教の女神
  • ジャヤ(18番目):魂による輪廻からの究極の勝利すなわち霊的な最終征服を象徴する
  • スムキ:心地よい言葉・調和・喜びの心をもたらし絶対的な優雅さをもって霊的な旅の完結を象徴する女神パールヴァティの別称
  • ダヤ:慈悲・憐れみという魂の過ちを許し優しく包み込む神の愛
  • メガ:宇宙の真理やカルマの仕組みを深く直感的に理解する真の知恵と深い洞察力を授ける女神
  • チンナシ(チンナマスターの別名):首のない者つまりエゴ(自我)を完全に切り離すエネルギーであり思考(頭)の支配を超越し純粋な意識そのものになる劇的な覚醒を意味する
  • ピシャチーニ:タントラにおいては本能・欲望・影(シャドウ)の象徴であり内なるドロドロした欲望を直視し霊的な力へと昇華させる試練を与える霊的な存在・異界の隠者
  • ドゥーマヴァティ: 十大マハヴィディヤ(知恵の女神)の一柱であり孤独・喪失・終わりを司る、世俗的な執着をすべて煙のように消し去り究極の孤独の中でしか得られない絶対的な平穏を魂にもたらす煙を纏う未亡人の女神
  • マタンギ:社会的な常識という枠組みを飛び越えた野生的な知恵を司り音楽・芸術・言葉の裏にある神秘的な力を通じた覚醒を表すアウトカーストの女神であり芸術と狂気の女神
  • バラ: 何にも染まっていない無限の可能性と恐れを知らない純粋無垢な霊的エネルギーを意味する女神ラリタの幼少期の姿
  • バドラ:魂の旅路を安全に守り最終的にすべてのカルマを善き結末へと導く穏やかで非常に幸運な保護のエネルギー(瑞兆・幸福をもたらす者)
  • アルナ:長い暗闇(無知や試練)の後に差し込んでくる暁の光・赤みがかった夜明け(霊的な目覚めの兆し)を意味する太陽神の御者を務める神
  • アナラ:魂の中にある古い執着やカルマの澱(おり)など不純物をすべて焼き尽くす浄化の炎、純金のような意識へと再生させる、火の神アグニの別名
  • ピンガル: 体内の陽のエネルギー(活動力・論理・太陽の気道)を司り精神的な探求を現実の行動や強靭な意志として根付かせる力
  • チュフチュカ:内面の奥深くに隠された尽きることのない霊的なインスピレーションや直感力を表す、瞑想の深い静寂の中で突然湧き出る智慧の象徴(直観の源泉)
  • ゴラ:古い自分や偽りの自己想像を情け容赦なく破壊し本質だけを残す恐れなき変容の炎、シヴァ神の猛烈な側面となるヒンドゥ教の女神
  • ヴァ―ラヒ:悪を根こそぎ掘り起こして破壊する非常に力強い雌猪の顔を持つ大地の女神、霊的な成長を阻む心の奥底に隠れた邪悪さや怠惰」を容赦なく排除する
  • ヴァイシュナヴィ: 探求者を優しく守り精神的なバランスを崩さないように維持・育成する穏やかで大きな愛の力、ヴィシュヌ神の母性的エネルギーにして宇宙の調和と維持を司る女神
  • シータ:究極の忍耐・貞節・火の試練にも揺るがない純粋な信仰心を象徴するラーマ王子の妃(ラーマーヤナ)
  • ブヴァネシヴァリ: 広大な宇宙空間そのものを司る宇宙の女王にして空間の女神たるマハヴィディヤ
  • バイラヴィ:死・再生・情熱を司る恐怖を呼ぶ恐るべきタントラの女神、恐れを直視させることですべての恐怖を克服させ魂を絶対的な自由へと導く
  • マンガル:すべての激しい変容(ゴーラやバイラヴィの試練)を終えた後に訪れる絶対的な調和と祝福(吉祥)により魂が本来の神聖さと統合された喜びを表す、
    火星の神
  • アパラジタ:あらゆる内なる敵(無知・エゴ・恐れ)との戦いに最終的に勝利し二度と迷いの世界に逆戻りすることのない永遠の霊的勝利を意味する無敵の女神

※神様が多すぎて全て正しいと言う自信はありませんm(_ _)m

解説

ヴィムシャームシャは精神的な成長、宗教的な傾向を表すとされています。ラグナが強ければ成功、名声、幸運を手にして、宗教関連の活動で結果を残すでしょう。賢者パラシャラのこの詩句を表にすると以下となります。

それでは参考までにugのジャンマ・クンダリーを元にドゥワダシャームシャを調べてみましょう。

  • ラグナ:蟹座28度22分→天秤座、マンガル
  • 太陽:山羊座19度26分→牡羊座、ゴラ
  • 月:天秤座24度43分→獅子座、ヴァルダ
  • 火星:天秤座3度44分→双子座、ジャヤ(18番目)
  • 水星:水瓶座0度17分→射手座、カーリー
  • 木星:蟹座4度20分→双子座、チンナシ
  • 金星:水瓶座9度51分→双子座、サティ
  • 土星:魚座3度18分→天秤座、チンナシ
  • ラーフ:牡羊座18度8分→牡羊座、プラティアンギラ
  • ケートゥ:天秤座18度8分→牡羊座、プラティアンギラ

各星座・星を室ごとにまとめてみましょう。

  • 1室:天秤座、ラグナ、土星
  • 2室:蠍座、無し
  • 3室:射手座、水星
  • 4室:山羊座、無し
  • 5室:水瓶座、無し
  • 6室:魚座、無し
  • 7室:牡羊座、太陽、ラーフ、ケートゥ
  • 8室:牡牛座、無し
  • 9室:双子座、火星、木星、金星
  • 10室:蟹座、無し
  • 11室:獅子座、月
  • 12室:乙女座、無し

領主別は以下となります。

  • カーリー:水星
  • ジャヤ(18番目):火星
  • サティ:金星
  • プラティアンギラ:ラーフ、ケートゥ
  • ヴァルダ:月
  • チンナシ:木星、土星
  • ゴラ:太陽
  • マンガル:ラグナ

※領主が読解にどのように関わるのかは今のところわかっておりません。ご了承お願い致します。

この結果がugの精神的な成長、宗教的な傾向を表すことになります。

以上、皆様の参考になれば幸いです。ご自身の出世データでも試してみてくださいね。

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分割図による鑑定方法の学習については、以下の書籍がお勧めです。

3、4、7、9、10、12、16、20、24各分割図について、詳しく事例を挙げて説明がなされています。


ザ・分割図 マークボニーのインド占星術ケースメソッド

参考

a-7-9.分割図

 

※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはノートとしてわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるため以後のChapterでノート部分の翻訳を掲載することはありません)

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Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes

 

次回は

b-9-5.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter7星座の16分割22-23

となります。

※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。

※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。

 

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