d-4-3.賢者パラシャラの占星術 Chapter27 影の惑星の影響62-67

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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!

KNラオ著  清水俊介訳

インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。

 

※ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラはブログ記事のタイトルとして長すぎるので、賢者パラシャラの占星術と表示させていただくことにしました。

さまざまな室におけるグリカの効果

62 グリカがラグナにある場合、誕生者は病気に悩まされ、常に好色な欲望を持ち、罪深く、狡猾で、邪悪で非常に悲惨になります。

63 グリカが第2室に置かれた時、誕生者は外見が醜く、惨めで、卑劣で、悪徳に傾き、恥知らずで、無一文になります。

64 グリカが第3室にある場合、誕生者は外見が魅力的で、村を率い、高潔で、善良な人たちを大切にし、王から尊敬されるでしょう。

65 グリカが第4室にある場合、誕生者は病弱で、幸福を放棄し、常に罪深い行為に従事し、強い風や胆汁性疾患に悩まされるでしょう。

66 グリカが第5室ある場合、誕生者は賞賛に値せず、貧しく、短命で、執念深く、意地悪で、宦官であり、妻に抑圧され、異端者か不信心者となるでしょう。

67 ヤマの息子 (グリカ) が第6室にあるとき、誕生者は敵を持たず、手足が強く、才気に恵まれ、妻を大切にし、熱心で、堅実で、人々の役に立つでしょう。

用語

グリカ:影の惑星の一つ、基本的に凶星と同様の効果

ラグナ:人の誕生時に東の地平線方向に現れる天空の1点 ※この詩句においてはラグナが入っている第1室のこと

ヤマ:死者の国を治める法と正義の神、閻魔大王

 

解説

グリカは、日の出と日没時間を元に算出した時限割の内、土星が支配する時限帯(マーンディ)が始まる時に東の地平線方向に昇る点です(たぶんあってる^^;)。インド式占星術中で最も凶意の強い影の惑星という説がありますが、当パラシャラのものも含めて定義が解り辛いためか、多くの英語WEBデータにあたりましたが、プロ占星術師においても扱いに苦労している感じがあります。凶意があるものの、第3・6・10・11室では良く作用するとされています。

ugの出生データにおけるグリカは蠍座の4度55分です。第5室にあることになるので、当てはまるのは詩句66となります。つまりこれ↓

66 グリカが第5室ある場合、誕生者は賞賛に値せず、貧しく、短命で、執念深く、意地悪で、宦官であり、妻に抑圧され、異端者か不信心者となるでしょう。

誕生者は賞賛に値せず→賞賛されたことはないので当たり

貧しく→お金持ちではありませんが、普通に食べて家も持てているので外れ

短命で→56歳現在死んでいないのでまだわかりませんが、今のところ健康なのでたぶん外れ(自己鑑定では88~89歳まで生きる予定)

執念深く→執念深い点もあるので当たり

意地悪で→意地悪な点もあるので当たり

宦官であり→宦官ではないので外れ

妻に抑圧され→抑圧されていない?ので外れ?(^^;

異端者→インド式占星術をやっていること自体が異端なので当たり

不信心者となる→割と神様の存在については信じているので外れ

5/9が外れとなりますが、これは多分に第1室在住の木星100%ドリシュティによる好影響が大きいと思われます。最大の吉星である木星は蟹座4度20分に位置しており、最高星位である蟹座5度直前からグリカに対して極めてオーブの少ないドリシュティを投げ掛けております。これにより凶意が緩和されている可能性が高いと思われいます。逆に最高星位の木星を持ちながらもわりにしょぼい人生を歩んでいる理由が第5室のグリカの存在によるものなのかもしれませんね。(^^)

あ、久しぶりに本気で解説書いちゃった。(^^)

 

参考

パラシャラホーラシャストラにおけるグリカに関する詩句

b-5-1.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter3惑星の表意と性質66-70

グリカの求め方

a-8-8.マーンディとグリカの特定方法

えっと、インドのプロ占星術師でもはっきり説明しない人多い感じなので100%信じない方が良いかも。というか、だれか先生に習っていらっしゃる方は、その先生にご自身のクンダリーでグリカの効果ってどの程度感じていらっしゃいますか?と質問すると楽しいかも。先生がどの程度インド占星術に人生突込んでいるかの判定材料になりそうです。(^^)

※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるためノート部分の翻訳を掲載することはありません)

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次回は

d-4-4.賢者パラシャラの占星術 Chapter27 影の惑星の影響68-73

となります。

※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。

※当ブログでのパラシャラホーラシャストラは、サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、お読みいただければ幸いです。

尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。

ではこのブログ記事は必要ないのではないかと疑問を持たれる方もいらっしゃるでしょう。残念ながら必要です。それは下記書物をお読みいただければご理解いただけるでしょう。

 

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