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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!
KNラオ著 清水俊介訳
インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。

※ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラはブログ記事のタイトルとして長すぎるので、賢者パラシャラの占星術と表示させていただくことにしました。
21-23 惑星の動き (火星から土星まで) : ヴァクラ、アヌ ヴァクラ、ヴィカラ、マンダ、マンダタラ、サマ、チャラ、アティ チャラ、これらは惑星の8種類の動きです。ヴァクラ (逆行惑星) に割り当てられた強さは60、アヌ ヴァクラに30、ヴィカラ15、マンダ15、マンダタラ7.30、サマ30、チャラ45、アティ チャラ30 です。
用語
- ヴァクラ:惑星が一星座に留まった上で逆行すること
- アヌ ヴァクラ(アティ ヴァクラ):惑星が一つ前の星座に逆行している状態の事
- ヴィカラ:停止
- マンダ:低速
- マンダタラ:もっと低速
- サマ:中速
- チャラ:高速
- アティ チャラ:もっと高速(加速しながら次の星座に入る状態の名称との説もあり)
解説
惑星は地球から見て巡行状態から逆行状態に移行する時、徐々に速度を落とし、一旦止まった様に見えます。そして、しばし逆行した後に再び速度を落とし、停止して、また巡行に戻ります。このような繰り返しの中で移り変わる見た目の速度に対して点数を付けたのがこの詩句の内容です。
特に言及はされておりませんが、ここで出てくる数値の単位はヴィルパ(ルパの1/60)なのであろうと考えます。インド占星術ならではの特徴として、巡行・逆行しながら隣の星座に移る場合に対して点数が変わっている点が挙げられるしょう。
惑星の速度変化を気にしながら占いをするには、占い対象の出生時刻だけでなく、少なくとも数日前から数日後までの星の運行を確認する必要があります。昔の占い師は星の運行表を観ながらクンダリー(ホロスコープ)を作ったので、惑星の速度を意識して占うことも出来得たと思われますが、現在は概ね占星術ソフトに頼っているのでほとんど無理でしょうね。手計算の時代に戻るのも大変ですし、難しい問題ですね。ただ最低限、巡行あるいは逆行なのか、そして、星座をまたいだ動きをしている途中なのかどうか(星座の壁に近いかどうか)は気にしながら占えると良いですね。
次回は
d-6-4.賢者パラシャラの占星術 Chapter29 強さの評価24-
となります。
※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。
※当ブログでのパラシャラホーラシャストラは、サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、お読みいただければ幸いです。
尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。
ではこのブログ記事は必要ないのではないかと疑問を持たれる方もいらっしゃるでしょう。残念ながら必要です。それは下記書物をお読みいただければご理解いただけるでしょう。
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d-6-3.賢者パラシャラの占星術 Chapter29 強さの評価21-23
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