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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!
KNラオ著 清水俊介訳
インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。
賢者パラシャラの返事(続き):
10 九つの惑星の名前はそれぞれ、太陽、月、火星、水星、木星、金星、土星、ラーフ、ケートゥです。
11 これらの惑星の中で、太陽、土星、火星、欠けていく月、ラーフ、ケートゥは「マレフィック」であり、残りの満月、水星、木星、金星は「ベネフィック」です。 水星はマレフィックと関連している場合にはマレフィックになります。
※ここでいう惑星とは天文学における惑星ではありません。恒星である太陽、衛星である月、物質として存在しないラーフ・ケートゥを併せたものがインド式占星術でいうところの惑星であり、通常はグラハと呼ばれています。
用語
- ラーフ:地球から見た太陽の軌道である黄道と、月の軌道である白道の交点の内、北半球に位置する点
- ケートゥ:地球から見た太陽の軌道である黄道と、月の軌道である白道の交点の内、南半球に位置する点
- マレフィック:有害、凶星
- ベネフィック:恩恵、有益、吉星
解説
現代のインド式占星術では、満ちていく月と満月をベネフィック、欠けていく月(通常は新月も欠けていく月の範疇とされています)をマレフィックとしています。数千年前に編纂されたインド式占星術の原典といわれる同書の英語翻訳におけるこの部分では、”decreasing Moon”となっています。今回は「欠けていく月」と訳しましたが、この場合は「満ちていく月」がベネフィック・マレフィック両方に見当たらないことになってしまいます。”decreasing Moon”を「欠けている月」と訳すならば、満月以外の月は全てマレフィックということになり、定説が覆ることになります。この辺りについては今後の研究が待たれるところです。
水星がマレフィックと関連するとマレフィックになる理由をご説明します。水星は交流能力(例えば言語)を表します。例えば水星が良い状態の場合、流ちょうな言葉遣いとして現れます。しかし、マレフィックと関連する場合、話される内容が「抑圧する」「攻撃する」言葉になってしまうのです。その場合、交流する能力そのものは本来有益であるはずなのに、結果として敵を作ることになってしまいます。その為に、マレフィックと関連する水星はマレフィックとして認識されることになるのです。
参照記事
ラーフ・ケートゥ
※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはノートとしてわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるため以後のChapterでノート部分の翻訳を掲載することはありません)
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Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes
次回はChapter3 惑星の表意と性質 12-17 となります。
b-2-8.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter3惑星の表意と性質12-17
※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。
※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。
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b-2-7.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラ Chapter3 惑星の表意と性質 10-11
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