b-8-7.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter7星座の16分割9

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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!

KNラオ著  清水俊介訳

インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。

 

9 チャトゥルサムシャ:牡羊座などの星座では、チャトゥルサムシャの主はその星座の第1、第4、第7、第10星座であり、これらの神々はそれぞれ、サナカ、サナンダナ、サナト クマラ、サナタナです。

用語

  • チャトルサムシャ:4分割
  • サナカ:創造神ブラフマの精神から生まれた息子であり4兄弟の1人にして生涯独身の誓いを立てた賢者の1人、古代
  • サナンダナ:創造神ブラフマの精神から生まれた息子であり4兄弟の1人にして生涯独身の誓いを立てた賢者の1人、永遠の楽しみ
  • サナト クマラ:創造神ブラフマの精神から生まれた息子であり4兄弟の1人にして生涯独身の誓いを立てた賢者の1人、永遠の若さ
  • サナタナ:創造神ブラフマの精神から生まれた息子であり4兄弟の1人にして生涯独身の誓いを立てた賢者の1人、永遠

※クマラは童子を意味する。ヒンドゥー教では4人の名前全てにクマラが付いているが、ここでは翻訳の元となった英語版に習った。

解説

チャトルサムシャ(チャトルシャームシャ)は1星座を4分割したものです。30度÷4=7度30分なので、1つのチャトルサムシャは7度30分の幅を持つことなります。

各星座における、チャトルサムシャにあてはまる星座は下表となります。

チャトルサムシャは、ジャンマ・クンダリー(出生図)の4室と密接に関係しており、財産、土地所有権、資産、負債、母親の影響、家庭生活、精神的平和、土地所有権および運搬を示すと伝承されています。それぞれの星においてジャンマ・クンダリーの星座が主星座であり、チャトルサムシャ・クンダリーの星座が副星座となります。

4神が司る領域に位置する星はそれぞれ個性をもたらします。

  • サナカ:この領域の星は、希望する目的を追求するための大いなる熱意を与える
  • サナンダナ:この領域に星がある人は幸福を受け入れ、幸福の状態にある
  • サナト クマラ:障害を恐れない勇気をもち、環境が変わったにもかかわらず、幸せを保つ
  • サナタナ:幸せを失ったにもかかわらず、それを取り戻す

それではugのジャンマ・クンダリーで、それぞれがどの星座、どの神の領域にあるかを見てみましょう。

  • ラグナ(Ascendant):牡羊座、サナタナ
  • 太陽:蟹座、サナト クマラ
  • 月:蟹座、サナタナ
  • 火星:天秤座、サナカ
  • 水星:水瓶座、サナカ
  • 木星:蟹座、サナカ
  • 金星:牡牛座、サナンダナ
  • 土星:魚座、サナカ
  • ラーフ:天秤座、サナト クマラ
  • ケートゥ:牡羊座、サナト クマラ

それでは星座順に見てみましょう。

  • 牡羊座:ラグナ、ラーフ
  • 牡牛座:金星
  • 双子座:無し
  • 蟹座:太陽、月、木星
  • 獅子座:無し
  • 乙女座:無し
  • 天秤座:火星、ラーフ
  • 蠍座:無し
  • 射手座:無し
  • 山羊座:無し
  • 水瓶座:水星
  • 魚座:土星

これを図化することでチャトルサムシャ・クンダリーが出来上がります。

それではどの神の領域に星があるかを見てみましょう。

  • サナカ:火星、水星、木星、土星
  • サナンダナ:金星
  • サナト クマラ: 太陽、ラーフ、ケートゥ
  • サナタナ: ラグナ、月

サナカが4つ、サナト クマラ3つ、サナタナ2つ、サナンダナ1つとなります。星が多い順で傾向が強いということになります。つまり、希望する目的を追求するための大いなる熱意があり、障害を恐れない勇気をもち、環境が変わっても幸せを保つ人ということがわかります。

ただし、この読解はあくまでもその人が内包する傾向であり、実生活で表出する事象としてはジャンマ・クンダリー4室が主体となることを憶えておいてください。

参考

a-7-9.分割図

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分割図による鑑定方法については、この書籍がお勧めです。3、4、7、9、10、12、16、20、24各分割図について詳しく事例をあげています。


ザ・分割図 マークボニーのインド占星術ケースメソッド

※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはノートとしてわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるため以後のChapterでノート部分の翻訳を掲載することはありません)

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Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes

 

次回は

b-8-8.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter7星座の16分割10-11

となります。

※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。

※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。

 

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