b-3-6.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter3惑星の表意と性質35-38

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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!

KNラオ著  清水俊介訳

インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。

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賢者パラシャラの返事(続き):

35-38 惑星の強さ:水星と木星は東に位置する時に強く、太陽と火星は南に、土星は西に、月と金星は北に位置する時に強くなっています。 おお高貴なブラフミンよ! 月、火星、土星は夜に力がありますが、水星は昼と夜の両方に力があります。 残り(つまり、太陽、金星、木星)は日中にのみ強く、クリシュナパクシャの間は凶星が強くなります。 吉星はシュクラパクシャの間に力を得ます。 そして、ヤマヤヤナでは凶星がそうであるように、サウマヤヤナの間は吉星が強いです。 年、月、日とホーラの主星の強さは、後になるほど他の星より強くなります。 重ねて、土星、火星、水星、木星、金星、月、太陽も後になるほど他よりも強くなります。

※年の主星は土星、月(期間)の主星は木星、日つまりホーラの主星は火星ですので、三つの中で土星が一番弱く、次に木星、そして火星が一番強いことになります。これは土星、火星、水星、木星、金星、月、太陽が後になるほど強くなることと矛盾しております。

※ここでいう惑星とは天文学における惑星ではありません。恒星である太陽、衛星である月、物質として存在しないラーフ・ケートゥを併せたものがインド式占星術でいうところの惑星であり、通常はグラハと呼ばれています。

用語

  • ブラフミン:僧侶(ここではパラシャラの弟子であるマイトレーヤを意味する)
  • クリシュナパクシャ:暗い半月(期間)、満月の翌日から新月まで
  • シュクラパクシャ:明るい半月(期間)、新月の翌日から満月まで
  • ヤマヤヤナ:別称としてダクシヤナがある、太陽が蟹座から射手座を移動する期間(アヤナの片方であり1年の半分にあたる)
  • サウマヤヤナ:別称としてウッタラヤナがある、太陽が山羊座から双子座を移動する期間(アヤナの片方であり1年の半分にあたる)
  • ホーラ:インド式占星術ににおける時間の単位の一つで日の出から始まる一日(アホラトゥラ)の1/24(1時間)のこと、黄道12星座全体

 

解説

方角によるグラハの強さ判定のことをインド式占星術においてディグバラ(Digbala)と言います。誕生時のクンダリー(配置図)において、東は1室、北は4室、西は7室、南は10室となります。因って、水星と木星は1室、月と金星は4室、土星は7室、太陽と火星は10室に位置する時に強くなります。

参照記事

時間の単位と主星について

b-3-4.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter3惑星の表意と性質33

室について

a-1-9.配置図(クンダリ―)

 

※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはノートとしてわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるため以後のChapterでノート部分の翻訳を掲載することはありません)

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Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes

 

次回はChapter3 惑星の表意と性質 39-40となります。

b-3-7.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter3惑星の表意と性質39-40

※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。

※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。

 

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b-3-6.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter3惑星の表意と性質35-38

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