b-5-2.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter3惑星の表意と性質71-74

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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!

KNラオ著  清水俊介訳

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賢者パラシャラの返事(続き):

71-74 プラナパダの計算:36度の1/4部分のプラマナ、または90あるいは15パラから、太陽が可動星座などにある場合は太陽在住星座から見てトリコーナ(1、5、9室)の星座から、日の出からイシュタカーラまで、(それらから計算される)そのラグナはプラナパダと呼ばれています。

日の出からジャナメシュタカーラまでの時間をパラに変換し、15で割ります。太陽が可動星座の場合、結果の星座と度数が太陽に追加され、算出される位置はプラナパダと呼ばれます。太陽が固定星座にある場合は、そこから9番目の星座に(つまり、すでに取得したプラナパダに8つの星座を追加することによって)、太陽が二重の星座にある場合は、そこから5番目の星座に(またはすでに入手したプラナパダに4星座を追加することによって)プラナパダが入ることになります。

プラナパダがたまたま出生時のラグナから2、5、9、4、10、11番目の室にある場合、その誕生は幸運であり、誕生した者は幸せ、そうでなければ、彼の誕生は不幸であると理解されるべきです。

 

用語

  • プラナパダ:出生日の日の出の時間と出生時間及び出生時の太陽位置から算出される特別なラグナ
  • プラマナ:証明、知識の手段
  • パラ:24秒
  • トリコーナ:1、5、9室
  • イシュタカーラ:出生時間(縁起の良い)
  • ラグナ:天球における経度の一地点(インド式占星術においては、代表的な東の地平線方向の延長線上にある天空の点の他に複数のラグナが存在する)
  • ジャナメシュタカーラ:出生時間(年月日をも含めた出生時間のこと)

 

解説

原文(英文)を尊重して翻訳しました。ですが、この文章を読んでプラナパダの算出方法が理解できる日本言語使用者はいないと思われます。探した所、もう少しわかりやすい英文翻訳がインターネット上で見つかりましたので、以下にそちらの翻訳も参考までに掲載します。

プラナパダの計算:与えられた時間をヴィグハティに変換し、それを15で割ります。太陽が可動星座にいる場合、結果の星座+度数が太陽の経度に追加され、プラナパダの値が生成されます。 太陽が固定星座の場合はさらに240度(8星座分)を追加し、二重星座の場合はさらに120度(4星座分)を追加してプラナパダの値を取得します。プラナパダが出生時のラグナから2、5、9、4、10、または11番目の室にある場合、出生は縁起の良いものになります。 他の室では不吉な誕生を示しています。

参考用語

  • 一日(24時間):60ガティ
  • 一時間:2.5ガティ
  • 1ガティ:24分
  • ヴィガティ:24秒
  • 1ガティ:60ヴィガティ

※この翻訳で使われているヴィガティと、上の翻訳で使われているパラは同じです。

それでは私の出生データからプラナパダを算出します。出生時の太陽在住星座が可動・固定・二重星座の内のどれなのかが、プラナパダの算出においては必須なので、はじめに表を掲載します。

出生データ:1967年2月2日 18:00 東経136度55分 北緯35度17分 山羊座19度26分に太陽があります。

1967年2月2日、私の出生地における日の出時間は06時50分45秒程度です。

出生した時間である18時0分からこの値を引くと11時間3分45秒となります。秒に換算すると40,115秒です。これをパラに変換します。1パラは24秒ですので、40,155÷24=1,673.125パラとなります。このパラの値を15で割ります。

1,673.125÷15=111.542

1=1星座となるので、111星座+16度16分となりました。12星座で天球1周となりますので、12の倍数である108星座をここから引きます。残りは3星座+16度16分となります。これを出生時の太陽の位置である山羊座19度26分に足します。山羊座から三つの星座を進みます。山羊座19度26分→牡羊座19度26分。ここに16度16分を足しますと、次の星座である牡牛座5度42分となります。元々太陽が位置する山羊座は可動星座となるので、これが私のプラナパダとなります。第11室在住であるということがわかりました。

尚、固定星座に太陽を持つ方の場合は上記の計算結果から240度進んだ位置、二重星座では120度進んだ位置がその方のプラナパダです。

さて、インターネットで調べると、プラナパダ(Pranapada)を算出するというサイトがいくつか見つかります。ところが、いくつかのサイトで試したところ、それぞれで全く違う結果が出ました。面倒かと思いますが、やはりご自身で算出なさることをお勧めします。

 

参照記事

今回はありません。

※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはノートとしてわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるため以後のChapterでノート部分の翻訳を掲載することはありません)

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Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes

 

次回はChapter4 黄道十二星座の説明 1-5 となります。

b-5-3.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter4黄道12星座の説明1-5

※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。

※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。

 

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