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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!
KNラオ著 清水俊介訳
インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。
12-13 1/2 看護師/助産婦 (出産時に子供を産む母親と一緒にいる女性) の数は、ラグナと月が位置する星座との間の惑星の数に等しい.。分娩室の外と内にいる看護師は、星占いの目に見える半分と見えない半分に従っています。看護師の数は、自身の星座にある惑星の数を 2 倍することによって理解する必要があります。彼らが高揚の星座にある場合、または逆行している場合は 3 倍します。 両方(2 と 3 を掛ける)の状況がある場合は、1 回だけ 3 を掛けます。ラグナと月の間にある凶星の数は未亡人の数であり、吉星の数は夫が生きている女性の数です。
用語
- ラグナ:人の誕生時に東の地平線方向に現れる天空の1点
- 自身の星座:太陽は獅子座、月は蟹座、火星は牡羊座と蠍座…等が自身の星座となります。
- 高揚星座:惑星が最も居心地の良い状態にある星座の領域(例:月が牡牛座の0-3度にある時)
- 逆行:地球から見て惑星が後ろに進んでいるように見える時
解説
分娩室の外と内にいる看護師の数のところで書かれている「星占いの目に見える半分と見えない半分」とは、ジャンマ・クンダリー(出生図)の中で惑星が地平線より上にあるか下にあるかを指しているものと思われます。出産時に看護師や助産師が何人いるかということについては、現代ではさして気にならない問題ですが、出産時に事故が起きやすかった古代インドにおいては重要だったのでしょう。また、多くの女性を手配できる親ほど裕福であったでしょうから、そのような情報を読み取ることにも使えそうです。
ug長男長女のジャンマ・クンダリーをこの詩句に則って計算すると、長男は8人の女性がいたことになります。長男の場合は陣痛が始まったのが夜中の12時、実際に生まれたのが午後7時57分。到着するまでの時間を考慮して19時間ほど助産院にいたことになります。その間に助産師さんのシフトチェンジがあったので計8人位にはなったかもしれません。長女の場合は3人の女性がいたことがジャンマ・クンダリーから読み取れます。長女誕生時は、産気づいたのが午前2時、出産が午前4時26分と、助産院について生まれるまでが約1時間半と短く、しかも、泊まり込みの助産師さんのみの対応でしたので、これは3人でほぼ正解でしょう。未亡人云々については調べようがありません。いずれにせよ、助産師・看護師の多少は読み取れそうです。「では、それになんの意味が?」と問われれば、現代の日本において、ジャンマ・クンダリーからそのことを読み解いてほしいと依頼されることは皆無でしょう。
参照
惑星自身の星座と高揚星座については、下記記事をご参照下さい。
※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるためノート部分の翻訳を掲載することはありません)
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Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes
次回は
c-3-8.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter10誕生時の環境14-25
となります。
※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。
※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。
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c-3-7.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter10誕生時の環境12-13 1/2
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