b-9-5.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter7星座の16分割22-23

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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!

KNラオ著  清水俊介訳

インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。

 

22-23シッダームシャ(チャトルヴィムシャームシャ):奇数星座では獅子座から、偶数星座では蟹座からシッダームシャの配置は始まります。スカンダ、パラシュハラ、アナラ、ヴィシュワカルマ、バガ、ミトゥラ、マーヤ、アンタカ、ヴィシュドゥワジャ、ゴヴィンダ、マダナ、ビーマは、それぞれの星座で2回繰り返され、それぞれ奇数星座の獅子座などの領主として知られています。 蟹座などの偶数星座でも、領主は逆の順序で同じであり(つまり、ビーマから始まります)、2回繰り返されます。

用語

  • シッダームシャ:24分割(チャトルヴィムシャームシャともいう)
  • スカンダ:圧倒的強さを誇るヒンドゥ教の闘神
  • パラシュハラ:ヴィシュヌの第6の化身であるパラシュラーマ(斧を持つラーマ)の7番目の名前
  • アナラ:火の神アグニの別名
  • ヴィシュワカルマ:神々の武器を造るヒンドゥ教における職人の神
  • バガ:富・繁栄を表すヒンドゥ教における幸運の神
  • ミトゥラ:ヒンドゥ教における友情の神
  • マヤ:幻想・魔法
  • アンタカ:シヴァとパールヴァティの息子(盲目・阿修羅)
  • ヴィシュドゥワジャ:不明(シヴァの別名か?)
  • ゴヴィンダ:維持を司るヒンドゥ教の神ヴィシュヌの名前の一つ
  • マダナ:ヒンドゥ教における愛・欲望の神
  • ビーマ:風の神ヴァーユの息子にして力持ち

ヴィシュドゥワジャについては、判明し次第アップします。

解説

メインの材料として翻訳している英文書において、シッダームシャとなっていますが、多くのインド占星術書ではチャトルヴィムシャームシャと書かれています。教育、学習と知識を読み取ることのできる分割図です。30度の幅をもつ星座を24分割するので、一つのシッダームシャは1度15分ということになります。賢者パラシャラのこの詩句を表にすると以下となります。

 

それでは参考までにugのジャンマ・クンダリーを元にシッダームシャを調べてみましょう。

  • ラグナ:蟹座28度22分→牡牛座、パラシュハラ
  • 太陽:山羊座19度26分→天秤座、ヴィシュドゥワジャ
  • 月:天秤座24度43分→牡羊座、ヴィシュドゥワジャ
  • 火星:天秤座3度44分→天秤座、アナラ
  • 水星:水瓶座0度17分→獅子座、スカンダ
  • 木星:蟹座4度20分→天秤座、ヴィシュドゥワジャ
  • 金星:水瓶座9度51分→魚座、アンタカ
  • 土星:魚座3度18分→乙女座、ゴヴィンダ
  • ラーフ:牡羊座18度8分→天秤座、アナラ
  • ケートゥ:天秤座18度8分→天秤座、アナラ

各星座・星を室ごとにまとめてみましょう。

  • 1室:牡牛座、ラグナ
  • 2室:双子座、無し
  • 3室:蟹座、無し
  • 4室:獅子座、水星
  • 5室:乙女座、土星
  • 6室:天秤座、太陽、火星、木星、ラーフ、ケートウ
  • 7室:蠍座、無し
  • 8室:射手座、無し
  • 9室:山羊座、無し
  • 10室:水瓶座、無し
  • 11室:魚座、金星
  • 12室:牡羊座、月

領主別は以下となります。

  • スカンダ:水星
  • パラシュハラ:ラグナ
  • アナラ:火星、ラーフ、ケートゥ
  • ヴィシュワカルマ:無し
  • バガ:無し
  • ミトゥラ:無し
  • マヤ:無し
  • アンタカ:金星
  • ヴィシュドゥワジャ:太陽、月、木星
  • ゴヴィンダ:土星
  • マダナ:無し
  • ビーマ:無し

※領主が読解にどのように関わるのかは今のところわかっておりません。ご了承お願い致します。

この結果がugの教育、学習と知識の傾向を表すことになります。学校生活の思い出が今一つなのですが、理由がわかりました。(^^)

以上、皆様の参考になれば幸いです。ご自身の出世データでも試してみてくださいね。

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分割図による鑑定方法の学習については、以下の書籍がお勧めです。

3、4、7、9、10、12、16、20、24各分割図について、詳しく事例を挙げて説明がなされています。


ザ・分割図 マークボニーのインド占星術ケースメソッド

参考

a-7-9.分割図

 

※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはノートとしてわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるため以後のChapterでノート部分の翻訳を掲載することはありません)

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Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes

 

次回は

b-9-6.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter7星座の16分割24-26

となります。

※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。

※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。

 

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