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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!
KNラオ著 清水俊介訳
インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。
24-26バームシャ(または、サプタヴィムシャームシャ):バームシャの領主は、それぞれダストゥラ(アシュヴィニ クマール)、ヤマ、アグニ、ブラフマ、チャンドラ、イサ、アディティ、ジーヴァ、アビ、ピタラ、バガ、アリャマ、スーリヤ、トゥヴァシュタ、マルタ、シャクラグニ、ミトゥラ、ヴァサヴァ、ラクシャサ、ヴァルナ、ヴィシュワデヴァ、ゴヴィンダ、ヴァス、ヴァルナ、アジャパ、アヒルブダニャ、プシャ。 したがって、ナクシャトラの領主は、バームシャの領主でもあります。 これらのバームシャは、牡羊座、およびその他の可動星座(全ての星座)から始まります。
用語
- バームシャ(または、サプタヴィムシャームシャ):27分割、ナクシャトラムシャとも呼ばれている
- ナクシャトラ:全天の27分割、月が一日で移動する角度(完全に一致するわけではない)、星宿
- ダストゥラ:
- アシュヴィニ クマール:アシュヴィン双神、双子の守護神
- ヤマ:死者の国を治める法と正義の神、閻魔大王
- アグニ:アグニ神、火神
- ブラフマ:創造を司るヒンドゥ教の神
- チャンドラ:月の神
- イサ:
- アディティ:無限・無意識・空と出産の女神
- ジーヴァ:生命の実体
- アビ:マハーバーラタに出てくるの伝説的な戦士アビマニュのことか?
- ピタラ:
- バガ:富・繁栄を表すヒンドゥ教における幸運の神
- アリャマ:天の川を彼の道とする牝馬の保護者にしてヒンドゥ教の神
- スーリヤ:太陽神
- トゥヴァシュタ:ヒンドゥ教における職人の神
- マルタ:ヒンドゥ教における風の神
- シャクラグニ:火の神アグニの関連か?
- ミトゥラ:ヒンドゥ教における友情の神
- ヴァサヴァ:ヴァス神群{水(アーパス)、北極星(ドルヴァ)、月(ソーマ)、大地(ダラ)、風(アニラ)、火(アナラ)、暁(プラバーサ)、光(プラティユーシャ)ら8神}の首長
- ラクシャサ:悪魔
- ヴァルナ:ヴァルナ神、司法神、後に水神
- ヴィシュワデヴァ:ヴィシュワ神群(宇宙を司る神々)
- ゴヴィンダ:維持を司るヒンドゥ教の神ヴィシュヌの187番目と539番目の名前
- ヴァス:ヴァス神群{水(アーパス)、北極星(ドルヴァ)、月(ソーマ)、大地(ダラ)、風(アニラ)、火(アナラ)、暁(プラバーサ)、光(プラティユーシャ)ら8神}
- ヴァルナ:ヴァルナ神、司法神、後に水神
- アジャパ:
- アヒルブダニャ:世界の基盤となる蛇形の神、深淵の竜
- プシャ:マハーバーラタに登場する太陽神、アディティの息子でありアーディティヤ神群の一つ、出会いの神
※神様が多いので調べ切れておりません。判明し次第アップしていきます。
解説
バームシャ(または、サプタヴィムシャームシャ)は27分割であることからナクシャトラムシャとも呼ばれ、強さと弱さを表すとされています。しかし、非常に細かい分割となることから、この分割図を使う占星術家は少ないかもしれません。たぶん、皆さんもこの分割図を直接鑑定に利用なさる事は稀でしょう。ただし、インド式占星術では各分割図からポイントを集計して星や星座の強弱を見る技法があるので、頭の片隅には置いておいた方が良いものと思われます。
火の星座(牡羊座・獅子座・射手座)ではバームシャは牡羊座から始まります。そこから12星座が順番に進んでいくので、地の星座(牡牛座・乙女座・山羊座)では蟹座から始まります。風の星座(双子座・天秤座・水瓶座)では天秤座から、水の星座(蟹座・蠍座・魚座)では山羊座から始まります。つまり、12星座×27バームシャ=324のバームシャを12星座が27廻りすることになります。
賢者パラシャラのこの詩句を表にすると以下となります。
それではugのジャンマ・クンダリー(出生図)からバームシャ(または、サプタヴィムシャームシャ)を調べてみましょう。
- ラグナ:蟹座28度22分→水瓶座、アヒルブダニャ
- 太陽:山羊座19度26分→射手座、ヴァサヴァ
- 月:天秤座24度43分→獅子座、ヴァス
- 火星:天秤座3度44分→山羊座、ブラフマ
- 水星:水瓶座0度17分→天秤座、アシュヴィニ クマール
- 木星:蟹座4度20分→牡羊座、ブラフマ
- 金星:水瓶座9度51分→双子座、アビ
- 土星:魚座3度18分→魚座、アグニ
- ラーフ:牡羊座18度8分→獅子座、ミトゥラ
- ケートゥ:天秤座18度8分→水瓶座、ミトゥラ
各星座・星を室ごとにまとめてみましょう。
- 1室:水瓶座、ラグナ、ケートゥ
- 2室:魚座、土星
- 3室:牡羊座、木星
- 4室:牡牛座、無し
- 5室:双子座、金星
- 6室:蟹座、無し
- 7室:獅子座、月、ラーフ
- 8室:乙女座、無し
- 9室:天秤座、水星
- 10室:蠍座、無し
- 11室:射手座、太陽
- 12室:山羊座、火星
領主別は以下となります。
- アシュヴィニ クマール:水星
- アグニ:土星
- ブラフマ:火星、木星
- アビ:金星
- ミトゥラ:ラーフ、ケートゥ
- ヴァサヴァ:太陽
- ヴァス:月
- アヒルブダニャ:ラグナ
※領主が読解にどのように関わるのかは今のところわかっておりません。ご了承お願い致します。
この結果がugの強さ・弱さ傾向を表すことになります。ぱっと見では強いところもあれば弱いところもある普通の人と感じます。
以上、皆様の参考になれば幸いです。ご自身の出世データでも試してみてくださいね。
参考
分割図について
ナクシャトラについて
※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはノートとしてわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるため以後のChapterでノート部分の翻訳を掲載することはありません)
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Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes
次回は
b-9-7.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter7星座の16分割27-28
となります。
※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。
※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。
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b-9-6.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter7星座の16分割24-26
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