d-8-6.賢者パラシャラの占星術 Chapter32 ウパ・パダ13-23

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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!

KNラオ著  清水俊介訳

インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。

 

※ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラはブログ記事のタイトルとして長すぎるので、賢者パラシャラの占星術と表示させていただくことにしました。

 

13-15:第2室またはウパ・パダが示す妻について。妻を恒常的に象徴する星が自らの支配する星座にあったとしても、誕生者が人生の後半において妻を失うことに疑いの余地がありません。ウパ・パダの支配星やウパ・ルーダ、あるいは妻を象徴する星が高揚の星座にあれば、その人物は高貴な家柄の妻を迎え、逆に減衰の星座にあればその逆、すなわち名誉あるとは言えない家柄の妻を迎えることになります。これに疑いの余地はありません。また、僧侶よ、もしウパ・パダかウパ・パダから数えて第2室に吉星が在住していれば、その人物の妻は美しさと徳を兼ね備えた女性となるでしょう。

16 土星とラーフがウパ・パダから数えて第2室に位置する場合、誕生者は中傷が原因で妻と別れるか、あるいは妻を(死によって)失うことになる。

17 ウパ・パダまたはウパ・パダから数えて第2室に金星とケートゥが在住する場合、その人の妻は出血やおりものの症状に悩まされることになります。

18 水星とケートゥが同座すれば骨折を引き起こし、ラーフ、土星、太陽が同座すれば骨の熱病を引き起こす。

19-22 おお僧侶よ、ウパ・パダから数えて第2室に水星とラーフが在住する場合、誕生者の妻は頑健な体格となります。もし水星の支配する星座(双子座と乙女座)に太陽と火星が在住しているならば、妻は鼻の疾患に苦しむことになります。また、火星の支配する星座(牡羊座と蠍座)にそれらが在住している場合も、同様の結果が生じると知るべきです。木星と土星が在住しているならば、妻は耳や目の疾患に悩まされるでしょう。火星と水星がそれぞれの支配星座以外に在住している場合、あるいはラーフと木星が共に在住している場合、妻は歯の疾患に苦しむことになります。そして、ウパ・パダから第2の室において、土星の支配する星座(山羊座と水瓶座)に土星とラーフが在住しているならば、その人はヴァータの乱れによる疾患や、足の不自由さに悩まされるでしょう。ただし、これら凶星の組み合わせに吉星がドリシュティしたり、吉星と結合したりしている場合には、上述の悪影響は生じません。

22-23 おお僧侶よ、ラグナから見た第7室、ラグナ・パダ、ウパ・パダ、その主から7番目に位置する星座、そしてナヴァムシャからも同じ効果が分かると、聖者ナラダなどが言っている。

 

用語

  • ウパ・パダ(ウパ・ルーダ、ガウナ・パダ):「ウパ」は「近く」「隣接」「従属」、あるいは「二次的・補助的」といった意味を持つために「ウパ・パダ」とは二次的なパダと捉えられます
  • パダ(アルーダ):サンスクリット語で「乗った」「座った」を意味しており各室が物質世界にもたらす反映や投影を指す(第1室のパダは他者から見た誕生者の社会的イメージ・評判・現実に現れる物質的な幻影マーヤを表します)
  • 高揚:星が最高星位にある状態を高揚しているという減衰:星が最低星位にある状態を減衰しているという
  • ケートゥ:地球から見た太陽の軌道である黄道と月の軌道である白道の交点の内北半球から南半球に向かう側にあたる降交点
  • ラーフ:地球から見た太陽の軌道である黄道と月の軌道である白道の交点の内南半球から北半球に向かう側にあたる昇交点
  • ヴァータ:三つあるドーシャ(体質)の一つ
  • ドリシュティ:見るということ(太陽・月・水星・金星は自身のいる星座から数えて7室目をドリシュティし、火星は同じく4室目・7室目・8室目、木星は5室目・7室目・9室目、土星は3室目・7室目・10室目をドリシュティする。学校の先生が生徒を見ている感じを想像してほしい)
  • ラグナ:人が誕生した時にちょうど東の地平線から現れる空でその人そのものを表すとされている
  • ラグナ・パダ:ラグナのパダ
  • 聖者ナラダ:神々と人間をつなぐ天界の使者であり時空を自由に旅する偉大な仙人と言われている

 

解説

冒頭の「妻を恒常的に象徴する星が自らの支配する星座にあったとしても、誕生者が人生の後半において妻を失うことに疑いの余地がありません」について、これは良くないことのように書かれているように読めてしまいますが、実際は、長く結婚生活を続けられるという良い表意なのではないかと考えています。

さて、妻を恒常的に象徴する星とは何なのか?第一に金星ですね。それから第7室の支配星も挙げられるでしょう。誕生時の七つの星の中で最も度数の低い星をダラ・カラカと呼び、妻の表意であるとされていますが、この詩句の場合にも当てはまるのかどうかは不明です。

高揚・減衰については、当ブログの「星の居心地」をお読みください。

それにしても、たとえ吉星が入っていたとしても、凶星の絡みがあると健康に害があるようなので悩ましいですね。尚、詩句18で出てくる「骨の熱病」とは、激しい関節痛や筋肉痛を伴うデング熱のことのようです。

参考までにugの主要パダ配置図を掲載しておきます。

 

次回は

d-8-6.賢者パラシャラの占星術 Chapter32 ウパ・パダ24-

となります。

 

※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。

※当ブログでのパラシャラホーラシャストラは、サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、お読みいただければ幸いです。

尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。

ではこのブログ記事は必要ないのではないかと疑問を持たれる方もいらっしゃるでしょう。残念ながら必要です。それは下記書物をお読みいただければご理解いただけるでしょう。

 

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