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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!
KNラオ著 清水俊介訳
インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。
25 第3室の支配星がラグナにある場合、その誕生者は自力で築いた富を持ち、奉仕する傾向があり、勇敢で知性がありますが、学習能力はありません。
26 もし第3室の支配星がたまたま第2室に入った場合、その人は太り、勇気がなく、率先して行動する気力が弱く、不幸で、他人の妻や他人の富に目が行くでしょう。
27 第3室の支配星が第3室を占めている場合、その誕生者は兄弟を通して幸福に恵まれ、裕福になり、息子を持ち、陽気で非常に幸せになるでしょう。
28 第3室の支配星が第4室にある場合、その人は幸せで、裕福で、知性があるでしょうが、意地悪な妻を獲得するでしょう。
29 第3室の支配星が第5室にある場合、誕生者は息子に恵まれ、立派な人物となるでしょう。 その支配星が凶星と結合しているか、凶星からドリシュティされている場合、誕生者の妻は残酷な性質を持っています。
30 第3室の支配星がたまたま第6室に置かれた場合、その誕生者は兄弟に対して敵対的であり、非常に裕福で、母方の叔父とは敵対関係を持ち、母方の叔母に対しては愛情を持つでしょう。
用語
- 支配星:太陽-獅子座・月-蟹座・火星-牡羊座と蠍座・水星-双子座と乙女座、木星-射手座と魚座・金星-牡牛座と天秤座・土星-山羊座と水瓶座を支配している
- ラグナ:人の誕生時に東の地平線方向に現れる天空の1点 ※この詩句においてはラグナが入っている第1室のこと
- 凶星:太陽・欠けていく月・火星・土星、凶星と共にある水星
- 結合:星同志が同じ室にあること
- ドリシュティ:見るということ、星は自身が位置する室から数えて7番目の室を見ている ※火星は自身のいる室から数えて4番目・7番目・8番目の室に、木星は5番目・7番目・9番目、土星は3番目・7番目・10番目に、それぞれ100%のドリシュティをするとされています。(パラシャラホーラシャストラ等の古典では火星は4番目と8番目、木星は5番目と9番目、土星は3番目と10番目が100%のドリシュティであり、7番目は100%ではないとされています)
解説
25-30の詩句からは第3室から読み取れるものとして「自我」があることがわかります。
詩句27の中で「息子を持ち」とあります。これは息子を表す第5室からみた11番目の室(第5室からみた利益の室)に支配星座にいて強い星があるからです。詩句29の「第3室の支配星が第5室にある場合、誕生者は息子に恵まれ、立派な人物となるでしょう」についても同様です。第5室から見た11番目(利益)の室を支配している星が第5室に入ることによりこのような事象となるわけです。このように各室から何番目の室なのかという視点を持つことは非常に重要です。
参考
支配星について
ドリシュティについて
※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるためノート部分の翻訳を掲載することはありません)
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Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes
次回は
d-1-1.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter26室の支配星の効果31-36
となります。
※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。
※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。
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c-9-9.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter26室の支配星の効果25-30
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