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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!
KNラオ著 清水俊介訳
インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。
28-29. その他の力の源:おお、マイトレーヤ! 考えてみてください。今、私は他の力の源についてあなたに話します。 太陽から7番目の室にある惑星は完全な効果をもたらし、太陽と同じ経度にある惑星は完全に効果がありません。これら2つの極端な位置の間で、惑星は比例した効果を与えます。 すべての惑星の状況において上昇(太陽から離れて行くこと)と沈下(太陽に近づいて行く事)は、ヴィムショーパカ バラ、または、惑星の20ポイントの強さで考慮されるべきです。
用語
- マイトレーヤ:賢者パラシャラの弟子にして僧侶
- ヴィムショーパカ:惑星の強さ(20点)
- バラ:値
解説
太陽から離れた方が惑星の効果は強いということです。一番離れているのは真反対ですから、太陽から7番目の室にあると最も効果が強くなり、太陽と同室にあると最も効果が弱くなります。地球から見て太陽の真反対にあるということは満月と同じような状態にあるということです。つまり、太陽からの光を地球に向けて反射する率が高いわけです。インド式占星術のことをジョーティシュ(光の科学)というだけあって、光の反射率が重要なのでしょう。
もう一つの考え方として、外惑星に限っては、太陽の真反対にあるということは地球に近い位置にあるということでもあります。このように地球との距離を考慮することも、出生図から読み取れる重要な要素の一つと言えるでしょう。
ここで注意する点があります。太陽から見て地球の内側を廻る水星と金星は、地球から見ると太陽から大きく離れることはありません。水星の太陽最大離隔は約23度なので太陽と同室か隣の室に常にあることになります。金星の太陽最大離隔は約46度ですから同室か2室目3室目、あるいは、11室目12室目に位置することになります。それなので、この詩句で述べられていることは水星と金星には当てはまりません。
Ugの出生図を見てみましょう。
この場合、太陽から7番目にある木星が最も効果を発揮する位置にあることになります。太陽と同室の惑星はありません。最も太陽に近いのは隣の室にある水星と金星ですが、先に述べた通り、この詩句で言う所の惑星の強さ比較には当てはまらないことになります。しいて言えば両方の惑星とも最大離隔に近いほど惑星が示す効果は発揮されやすいでしょう。次に太陽に近いのが、太陽から数えて3室目に位置する土星です。太陽の真反対にある木星に比べて、土星が示す効果は発揮されにくいという事がこの出生図から読み取ることができます。
※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるためノート部分の翻訳を掲載することはありません)
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Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes
次回は
c-2-2.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter8分割の考え方30-32
となります。
※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。
※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。
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c-2-1.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter8分割の考え方28-29
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