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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!
KNラオ著 清水俊介訳
インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。
1-3. 星座のドリシュティ:優れた僧侶よ、私の話に耳を傾けてください。今度は牡羊座または可動星座等のドリシュティについて個別に説明します。ある星座の反対側に位置する星座と両側の星座(90度を為す)が同様の(可動・固定・二重)星座である。 可動星座は固定星座をドリシュティし、固定星座は可動星座をドリシュティします。二重星座はそれ自体を除く他の二重星座をドリシュティします。そして、これらの星座に位置する惑星もまた、隣接する星座を除いて同様にドリシュティします。
用語
- ドリシュティ:見る、注視する(学校の先生が生徒を見るように星座や星も約束事に基づいて星座と星も見ています)
- 僧侶:この場合は賢者パラシャラによる弟子であるマイトレーヤへの呼びかけである
- 可動星座:活動的な様相を持つ星座(牡羊座・蟹座・天秤座・蟹座)
- 固定星座:非活動的な要素を持つ星座(牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座)
- 二重星座:活動・非活動の両方を併せ持つ星座(双子座・乙女座・射手座・魚座)
解説
「ある星座の反対側に位置する星座と両側の星座(90度を為す)が同様の(可動・固定・二重)星座である」この一文を星座ドリシュティについての記述と間違って訳している本もあるのでご注意ください。ここは可動・固定・二重星座の仲間がどのような位置関係になるかの説明です。星は単独であれば真反対に位置する星座や星に対してドリシュティしますが、星座のドリシュティの場合は真反対へのものはありません。
最初に可動・固定・二重星座配置図を見てください。
真反対云々の文章がドリシュティのことではなく可動・固定・二重星座についてであることがわかります。
それぞれの星座グループを表にすると以下となります。
可動星座は自らの星座と隣接する星座を除く固定星座をドリシュティします。
固定星座は自らの星座と隣接する星座を除く可動星座をドリシュティします。
つまり可動星座と固定星座はお互いに監視・影響を与え合っているということになります。
対して二重星座は自身を除く他の二重星座をドリシュティします。つまり仲間内で情報共有しているイメージですね。
表にまとめると以下となります。
また、星は単独のドリシュティとは別に、位置する星座と同じ星座をドリシュティします。その際にドリシュティ先に入座している星をもドリシュティしていると、この詩句は述べています。
参照
ドリシュティについては以下の記事を参考にしてください。
※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるためノート部分の翻訳を掲載することはありません)
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Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes
次回は
c-2-7.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter9星座のドリシュティ4-5
となります。
※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。
※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。
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c-2-5.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter9星座のドリシュティ1-3
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