d-4-7.賢者パラシャラの占星術 Chapter28 惑星ドリシュティの評価1-8

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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!

KNラオ著  清水俊介訳

インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。

 

※ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラはブログ記事のタイトルとして長すぎるので、賢者パラシャラの占星術と表示させていただくことにしました。

1 (マイトレーヤは賢者パラシャラに尋ねます) おお、バガワン(神のような存在)、惑星のドリシュティには何種類ありますか。また、それらはどのようにして見出されたのですか。この疑問が私の心に生じました。これを取り除くことができるのはあなたです。

2-5 おおブラフミンよ、星座のドリシュティについては以前に説明しました。 別の種類のドリシュティは惑星の性質から生まれますが、それを今分かり易くお話します。3番目と10番目、5番目と9番目、4番目と8番目と7番目(これらの室)は惑星によってドリシュティされており、そのドリシュティはそれぞれ1/4ごとに増加し、それに応じて効果も与えられます。すべての惑星は第7室に完全なドリシュティを持ち、土星、木星、火星はそれぞれ3室と10室、5室と9室、4室と8室にもまた、完全なドリシュティを持っています。これらは、古代の指導者によって通常説明されていた惑星のドリシュティです。惑星の位置などに基づいたそれをアティ・スプータ・ドリシュティといいます。

6-8 ドリシュティしている惑星の経度からドリシュティされている室の経度を差し引きます。(星座に換算して)差が6を超える場合は10から差し引きし、発生する数値を度数に変更して2で割ります。その結果がスプータ・ドリシュティです。差が5星座を超える場合、星座は無視され、度などにのみ2倍され、スプータ・ドリシュティが得られます。4星座を超える場合は、5星座からそれを差し引いて、結果として得られる度数などが スプータ・ドリシュティになります。3星座以上の場合、それを4から差し引いて結果を半分にし、30に足すとスプータ・ドリシュティになります。2星座以上の場合は、星座を無視し、度数を15に追加すると、スプータ・ドリシュティになります。 それが1星座以上である場合、星座を無視し、度数などを2で割った結果がスプータ・ドリシュティになります。
※度数などとは、度に続く分(60分=1度)、秒(60秒=1分、および秒未満の数値のことです。

 

用語

  • ブラフミン:僧侶、宗教者 ※2-5詩句での呼び掛けは、弟子であるマイトレーヤに対するもの
  • ドリシュティ:見るということ、ドリシュティしているとそこにいるのと同様の機能が発動するとされています
  • アティ・スプータ・ドリシュティ:惑星の位置に基づいたドリシュティ
  • スプータ・ドリシュティ:惑星間の度数を元に決まる惑星間の関りを表すドリシュティ(0-60内)

 

解説

正直に申しますと、日本国内に限らずugが目にした鑑定においてスプータ・ドリシュティの数値を用いたものを見たことがありません。それなので解説は不可能ととなります。

※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるためノート部分の翻訳を掲載することはありません)

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Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes

 

次回は

d-4-8.賢者パラシャラの占星術 Chapter28 惑星ドリシュティの評価9-13

となります。

※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。

※当ブログでのパラシャラホーラシャストラは、サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、お読みいただければ幸いです。

尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。

ではこのブログ記事は必要ないのではないかと疑問を持たれる方もいらっしゃるでしょう。残念ながら必要です。それは下記書物をお読みいただければご理解いただけるでしょう。

 

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