b-4-5.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter3惑星の表意と性質55

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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!

KNラオ著  清水俊介訳

インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。

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賢者パラシャラの返事(続き):

55 自然な関係:惑星のムーラトリコーナ星座から4、2、12、5、9、及び8番目の星座の主と各惑星の高揚星座の主は各惑星の友人です。 これら以外の星座の主は彼の敵です。両方(友人と敵)の特徴を持っている惑星は、その惑星に対して中立です。 これらは惑星の自然な関係として受け取られるべきです。

※ここでいう惑星とは天文学における惑星ではありません。恒星である太陽、衛星である月、物質として存在しないラーフ・ケートゥを併せたものがインド式占星術でいうところの惑星であり、通常はグラハと呼ばれています。

用語

  • ムーラトリコーナ:グラハにとって最高星位の次に居心地が良い場所
  • 高揚星座:惑星が本来の意味を邪魔されること無く表現できる星座

解説

例えば太陽であれば、ムーラトリコーナは獅子座となります。そこから数えて4番目は蠍座(火星支配)、2番目は乙女座(水星支配)、12番目は蟹座(月支配)、5番目は射手座(木星支配)、9番目は牡羊座(火星支配)、8番目は魚座(木星支配)となります。高揚星座は9番目と同じく牡羊座です。つまり月、火星、水星、木星は生来的に友好星ということになります。

そして、ここで挙げられた以外の星座、つまり3番目の天秤座(金星支配)、6番目の山羊座(土星支配)、7番目の水瓶座(土星支配)、10番目の牡牛座(金星支配)、11番目の双子座(水星支配)の主星(支配星)が残りの星座です。つまり、水星、金星、土星が生来的に敵対星ということになります。

そしてこの中で、両方の顔を持つ水星が中立星ということになるわけです。

この法則を他の星に当てはめたものがこの表になります。

そして、友好・敵対星の関係を支配星座に割り当てたものがこの表です。

高揚、ムーラトリコーナ、友好、中立、敵対、減衰星座は一体で覚えると良いですね。

参照記事

高揚、ムーラトリコーナ、減衰、友好・敵対・中立についてのまとめ

a-2-9.星の居心地

※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはノートとしてわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるため以後のChapterでノート部分の翻訳を掲載することはありません)

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Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes

 

次回はChapter3 惑星の表意と性質 56となります。

b-4-6.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter3惑星の表意と性質56

※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。

※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。

 

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a-1-1.インド式占星術

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