b-7-3.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter5惑星の位置を探し当てるために14-18

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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!

KNラオ著  清水俊介訳

インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。

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※このChapterを読む必要はありません。何故なら、現代ではインド占星術のコンピュータプログラムによってご自身の出生クンダリー(星座と星の配置図)を作成することが誰でも簡単にできるからです。ここで書かれているような面倒な計算を憶えるよりも、星や星座の表意を憶えることに時間と熱意を使われることをお勧め致します。

14-18アヤナムシャが追加されたスパシュタスーリヤ(太陽の位置)はサーヤナスーリヤです。サーヤナスーリヤの通過度数または残りの度数などに、その星座(太陽が位置する星座)の上昇値を掛けて、結果の数値を30で割ります。割り算の結果(パラになります)は、通過した期間(ブクタカーラ)、または、残りの期間(ボーギャカーラ)です。通過される期間(ボーギャカーラ)でアセンダントが見つかった場合、この期間(通過される期間)はイシュタカーラのガティとパラから差し引かれます。 残りの部分から、アイシャ星座(サーヤナスーリヤがある星座の前の星座)の上昇値(ウダヤマーナ)を(可能な点まで)差し引く必要があります。

アセンダントが通過を意味する期間(ブクタ)で発見されると、サワネシュタカーラが60から差し引かれます。残りのガティとパラから通過する期間が差し引かれます。 残りの部分から通過した星座、または、ガータラーシ(サーヤナスーリヤの前の星座)の上昇値(ウダヤマーナ)が差し引かれます。 そのようにしてできた余りは30倍され、これはアシュッドーダヤマーナで割り算されます。

計算結果から得られた度数等は、ボーギャに種別されるもの(または通過する種類)のシュッダラーシに追加され、アシュドラーシの番号からブクタに種別されるもの(または通過した種類)で差し引かれます。 このようにして得られた図がサーヤナスパシュタラグナです。 アヤナムシャを差し引くと、得られる数字はスパシュタラグナです。スパシュタラグナに6つの星座を追加すると、得られる数字は7番目の室になります。

 

用語

  • アヤナムシャ:固定星座帯(サイデリアル星座帯)と移動星座帯(トロピカル星座帯)の間に起こる歳差のこと
  • シュパシュタスーリヤ:固定星座(サイデリアル星座帯)における太陽の位置
  • サーヤナスーリヤ:移動星座帯(トロピカル星座帯)における太陽の位置
  • パラ:24秒
  • ブクタカーラ:通過した期間(この場合はある星座のラグナを通過した部分)
  • ボーギャカーラ:残りの期間((この場合はあるラグナに達した星座のラグナ通過前の部分)
  • ラグナ:東の地平線方向延長線上の天空の点
  • アセンダント:東の地平線方向延長線上の天空の点、西洋占星術におけるラグナのこと
  • イシュタカーラ:出生時間、誕生時間
  • 1ガティ:24分
  • アイシャ:サーヤナスーリヤがある星座の前の星座
  • ウダヤマーナ:上昇値
  • マーナ:値(時間に関わる)
  • サワネシュタカーラ:ミシュラカーラとイシュタカーラの差、=サヴァネスタカーラ
  • ガータラーシ:サーヤナスーリヤ(移動星座帯における太陽の位置)の前の星座
  • アシュッドーダヤマーナ:未確定な値、不純物を含んだ値
  • シュッダラーシ:正確な星座区分あるいは通過した星座区分
  • アシュドラーシ:不正確な星座区分、未通過の星座区分
  • ラーシ:星座区分
  • サーヤナスパシュタラグナ:移動星座帯におけるラグナの位置
  • スパシュタラグナ:固定星座帯におけるラグナの位置

※用語については間違っている可能性があります。今後も情報集めをして判明し次第訂正していきます。

 

解説

太陽の位置からラグナの位置を求める方法について書かれた詩句です。移動星座帯の数値を利用して計算して、鑑定に使う材料に落とし込む際にアヤナムシャの数値を引くことで固定星座帯に落とし込む様子が書かれています。なぜそのようにするのかと言えば、固定星座帯の方が人生の内容に一致すると占星術家は考えているからなのでしょう。

このChapterについては用語の資料がヨーロッパ言語ではとても少なく(日本語は皆無)、ここでの訳と用語についてはあくまで私個人の推定でしかありません。間違いに気付かれた方はぜひご連絡下さい。宜しくお願い致します。

 

参照記事

ラグナ

a-2-1.星々の位置

 

※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはノートとしてわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるため以後のChapterでノート部分の翻訳を掲載することはありません)

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Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes

 

次回は

b-7-4.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter5惑星の位置を探し当てるために19

となりますが、読む必要はありません。

※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。

※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。

 

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