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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!
KNラオ著 清水俊介訳
インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。
木星(基礎)において行った読解が下記になります。
1室は本人自身を表すのでこの人は知識があります。木星は最高星位にあります。木星が表す特徴は何の障害もなく現れるため、この人の知識は高度に発達するでしょう。ただしこの木星は地球から見て逆行しています。この人の有する知識は内側に向かい、外界に向けて披露されることはないでしょう。木星は1室から創造と息子を表す5室を見ています。この人の知識は自身の子供に向かい、また、何かを創造するでしょう。木星は7室も見ているのでこの人の知識は配偶者や相棒にももたらされるでしょう。更に木星は9室も見ています。9室はこの人の希望を表すため、自らの希望のためにこの人の知識は使われるでしょう。グナ(気質)がサトヴァなので純な人、パンチャブータ(五元素)の空は本人自身が何かを為すというよりは触媒としての資質、ドーシャ(体質)のカパにより平均以上の体格を持つことが見て取れます。
ここでは木星が射手座・魚座を支配していて、それぞれ敵を表す6室、希望を表す9室にあることは考慮されておりません。インド式占星術において支配星座がどの室に位置しているのかはとても重要です。支配星座が位置する室をその星が支配していることになるからです。支配している室と在住している室は星を通してつながります。これは鑑定内容に大きく影響します。尚、木星だけは、基礎において6室支配を考慮した読解も披露しています。その読解に9室を支配していることを加えてもう一度考えてみたいと思います。
それでは実際にやってみましょう。
支配星座の図表がこちらです。
星座と支配星の関係は必ず覚えましょう。
では、鑑定する星の配置図を見てみましょう。
基礎で学んだように、配置図を元に星の状況を読み取ります。
6室射手座・9室魚座を支配する木星は月が支配する1室蟹座あります。4度20分にあるため、木星は最高星位です。そして1室から5室・太陽が入室する7室・土星が入室する9室をドリシュティ(見る)しています。5室は火星が支配する蠍座が、7室は土星が支配する山羊座が位置しています。
それでは木星が表す知識、太陽が表す魂・自我・祖先、土星が表す遅れ、それに、1室が表す自己、5室が表す創造と息子、6室が表す敵、7室が表す妻・相棒、9室が表す希望という言葉を用いて文章化してみましょう。最初に基礎で読んだ読解、続いて今回の読解となります。室同志のつながりを意識して読んでみましょう。ただし、今回ドリシュティの先に太陽と土星がいます。基礎段階の方々が読解するには複雑なので、一部を端折って読解します。
1室は本人自身を表すのでこの人は知識があります。木星は最高星位にあります。木星が表す特徴は何の障害もなく現れるため、この人の知識は高度に発達するでしょう。ただしこの木星は地球から見て逆行しています。この人の有する知識は内側に向かい、外界に向けて披露されることはないでしょう。木星は1室から創造と息子を表す5室を見ています。この人の知識は自身の子供に向かい、また、何かを創造するでしょう。木星は7室も見ているのでこの人の知識は配偶者や相棒にももたらされるでしょう。更に木星は9室も見ています。9室はこの人の希望を表すため、自らの希望のためにこの人の知識は使われるでしょう。グナ(気質)がサトヴァなので純な人、パンチャブータ(五元素)の空は本人自身が何かを為すというよりは触媒としての資質、ドーシャ(体質)のカパにより平均以上の体格を持つことが見て取れます。
1室は月支配、木星在住、太陽ドリシュティであり、この三つは全てサトヴァです。つまりこの人は目が開かれた人であり、正しい知識を有します。とは言え、木星を通して支配している6室と1室を結びつけるため、この人の知識はしばしば敵をもたらします。同時に木星は希望を表す9室を支配しているので、この人の知識は本人に希望をもたらすでしょう。ただし、希望の室は遅延を表す土星が支配しているため、希望がもたらされるのには時間がかかるでしょう。
先にも述べた通りこの人の知識は、創造と息子・妻や相棒・希望に向けられます。ここにおいても希望と共に、正しいが故に時に敵に苦しむことがあるでしょう。
正しい知識が敵を作るなどという事があるのかという質問を度々受けますので、例としてガリレオを挙げます。彼は地球を含む惑星が太陽の周囲を回っているという正しい知識を世に広めようとしました。そして、そのことを理由に迫害を受けました。地球が宇宙の中心であるという当時の宗教の教えにとって、彼の正しい知識が邪魔だったからですね。
このように良い星が良い室に入っていようとも、必ずしも良い事ばかりが人生で現れるわけではないことをご理解ください。生来的吉星、生来的凶星と言えども、違う働きを人生において見せることが時々あります。その場合は支配している室に因ることが多いので、注意して読み解いていきましょう。
次回は金星についてお話しします。
a-4-6.木星支配-室がつながった!
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