c-5-6.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter12悪への解毒剤1-5

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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!

KNラオ著  清水俊介訳

インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。

 

1 (パラシャラはマイトレーヤに言った) 私は誕生時の凶意について説明してきましたが、今、学んだ占星術で誕生者の縁起の良し悪しについてどのように語るべきかを検討することによって、そのような悪に対する解毒剤についても説明します。

2 水星、木星、金星のうち 1 つでもケンドラにあるならば、暗闇が昇る太陽によってのみ振り払われるのと同様に、この組み合わせは全ての悪を破壊します。

3 ラグナにある単独で強力な木星は、シヴァ神ただ一神への敬虔な服従がすべての罪を破壊できるように、すべての悪を破壊する能力を持っています。

4 悪魔が築いた三つの城を弓の所有者であるシヴァ神が破壊したように、ラグナの支配星は、ケンドラに強く配置されている限り、すべての悪を破壊する能力を持っています。

5 誕生時刻がシュクラパクシャの夜にありラグナが吉星によってドリシュティされる場合、また、誕生時刻がクリシュナパクシャの昼間にありラグナが吉星によってドリシュティされる場合、全ての悪を破壊します。

 

用語

  • パラシャラ:インド式占星術を代表する賢者、聖者パラシャラとも呼ばれる
  • マイトレーヤ:パラシャラの弟子、僧侶
  • ケンドラ:第1室(本人)・第4室(家・乗り物)・第7室(パートナー)・第10室(仕事)のこと、人生で目に見えやすい4つの要素を表す室をこのように呼ぶ
  • ラグナ:人の誕生時に東の地平線方向に現れる天空の1点、この詩句においてはラグナが入っている第1室のこと
  • シヴァ:破壊を司るヒンドゥ教の神
  • シュクラ パクシャ:満ちていく月の期間、新月から満月に向かう期間
  • クリシュナ パクシャ:欠けていく月の期間、満月から新月に向かう期間
  • ドリシュティ:見るということ、星は自身が位置する室から数えて7番目の室を見ている ※火星は自身のいる室から数えて4番目・7番目・8番目の室に、木星は5番目・7番目・9番目、土星は3番目・7番目・10番目に、それぞれ100%のドリシュティをするとされています。(パラシャラホーラシャストラ等の古典では火星は4番目と8番目、木星は5番目と9番目、土星は3番目と10番目が100%のドリシュティであり、7番目は100%ではないとされています)

 

解説

詩句2について、木星のラグナ在住は、知性をもって凶意を排除できる能力について表します。ただし、木星は山羊座で減衰となるため、その場合はニーチャ・バンガ(減衰の中和)がない限り、凶意を取り除くことは難しいとされています。

詩句5について。

下記でご紹介しているサンスクリットから日本語に翻訳されたパラシャラホーラシャストラにおいては、後半の

「~出生時刻がクリシュナパクシャの昼間にありラグナが吉星によってドリシュティされる場合、全ての悪を破壊します。」

の部分について、

「~クリシュナパクシャの昼における誕生ラグナが凶惑星のドリシュティを受けるとき、、それは同様にアリシュタを滅ぼす。」

となっています。

当ブログが元にしている英文書の注では、凶惑星は間違いと思われると書かれています。月の満ち欠けで凶星が吉星の役割に変換されるとは考えられないので、ug自身も英文翻訳元に準拠した翻訳としております。

 

参考

ドリシュティについて

a-3-1.星の視線(ドリシュティ)

 

※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるためノート部分の翻訳を掲載することはありません)

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次回は

c-5-7.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter12悪への解毒剤6-9

となります。

※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。

※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。

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c-5-6.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter12悪への解毒剤1-5

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