d-2-8.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter26室の支配星の効果127-132

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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!

KNラオ著  清水俊介訳

インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。

 

127第11室の支配星が第7室にある場合、誕生者は常に妻の親族を通じて利益を得る。 彼は自由で、高潔で、官能的であり、妻の命令に従い続けるでしょう。

128 第11室の支配星が第8室に落ちた場合、誕生者は彼の事業で損失を被ることになります。 彼は長生きするようですが、妻は彼より先に死ぬでしょう。

129 第11室の支配星がたまたま第9室に置かれた場合、誕生者は幸運で、才能があり、誠実で、国王から尊敬され、裕福になるでしょう。

130 第11室の支配星が第10室にある場合、誕生者は王から尊敬され、高潔で、宗教に専念し、誠実で感性を抑制するでしょう。

131 第11室の支配星が第11室にある場合、誕生者は彼の全事業で利益を得るでしょう。 彼の学びと幸福は日々増していくでしょう。

132 第11室の支配星が第12室を占める場合、誕生者は常に善行に費やし、官能的であり、多くの妻を持ち、一般的に野蛮人か外国人と友人関係を持つでしょう。

 

用語

支配星:星座の主の事、牡羊座は火星に、牡牛座は金星に、双子座は水星に、蟹座は月に、獅子座は太陽に、乙女座は水星に、天秤座は金星に、蠍座は火星に、射手座は木星に、山羊座と水瓶座は土星に、魚座は木星に支配されている

 

解説

詩句128において、第11室の支配星が第8室に落ちた場合、誕生者は事業で損失を被ると語られています。第11室は収入の部屋であり、第8室は破壊や損失を表します。そのため、第11室の支配星が第8室に有る場合は収入を失う、つまり事業で損をするという解釈になる訳です。

同詩句において、妻が誕生者よりも早く亡くなるとされているのは第8室に在住する星のドリシュティが関係しています。練習問題だと思って理由を考えてみましょう。(^^)

 

参考

支配星について

a-2-2.星座支配

ドリシュティについて

a-3-1.星の視線(ドリシュティ)

 

※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるためノート部分の翻訳を掲載することはありません)

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Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes

 

次回は

d-2-9.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter26室の支配星の効果133-138

となります。

※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。

※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。

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