c-9-6.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter26室の支配星の効果13-16

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インド占星術を学びたいならば一番最初に読むべき基本の基!
この本の内容が理解できなければ、そもそもこの世界に足を踏み入れないほうが良いでしょう!

KNラオ著  清水俊介訳

インド式占星術の教則本はAMAZONで容易に手に入ります。多くの本に触れてインド式占星術の世界を感覚的につかめるようになることが、習得する上での近道となるでしょう。皆さまが多くの良書に出会えるようお祈りいたします。

 

13 第2室の支配星がラグナに入るとき、誕生者は息子と富に恵まれ、家族に敵意を持ち、好色で、冷酷、他人の仕事をするでしょう。

14 第2室の支配星が第2室にある場合、その誕生者は裕福で誇り高く、2人かそれ以上の妻を持ちますが、息子はいません。

15第2室の支配星が第3室にある場合、その人は勇気があり、賢く、高潔で、貪欲で欲深な人となるでしょう。 彼(第2室の支配星)が吉星と関係している場合にはこれらの影響があり、凶星と関係している場合、その誕生者は異端者になります。

16第2室の支配星が第4室を占めている場合、その人はあらゆる種類の富に恵まれています。彼が木星と結合しているか、高揚星座にある場合、その誕生者は王に等しいでしょう。

 

用語

  • 支配星:太陽-獅子座・月-蟹座・火星-牡羊座と蠍座・水星-双子座と乙女座、木星-射手座と魚座・金星-牡牛座と天秤座・土星-山羊座と水瓶座を支配している
  • ラグナ:人の誕生時に東の地平線方向に現れる天空の1点 ※この詩句においてはラグナが入っている第1室のこと
  • 凶星:太陽・欠けていく月・火星・土星、凶星と共にある水星
  • 吉星:満ちていく月・吉星と共にある水星・木星・金星
  • 高揚星座:その星が表す意味が最も良い形で現れる星座の領域、太陽:牡羊座0-10度、月:牡牛座0-3度、火星:山羊座0-28度、水星:乙女座0-15度、木星:蟹座0-5度、金星:魚座0-27度、土星:天秤座0-20度

 

解説

第2室の星座によって支配星は変わりますし、その支配星が高揚しているのか、ムーラトリコーナにあるのか、支配星座にあるのか、友好星座や敵対星座、中立星座、減衰星座にあるのかによって結果には大きな隔たりがあります。各詩句内で、良いことも悪いこともさも同時に起きるように述べられていますが、実際は、支配星座のくつろぎ具合(当ブログの「星の居心地」を参照の事)によって現れる事象にはかなり違いがあります。

 

参考

最高星位、ムーラトリコーナ、友好星座、中立星座、敵対星座、最低星位について

a-2-9.星の居心地

※翻訳元であるペーパーバックのこのChapterにはわかりやすい解説がついています。気になる方は下記の原著を当たられると良いでしょう。(著作権問題があるためノート部分の翻訳を掲載することはありません)

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Brihat Parasara Hora Sastra: A Compendium in Vedic Astrology: 2 Volumes

 

次回は

c-9-7.ブリハット パラシャラ ホーラ シャストラChapter26室の支配星の効果17-20

となります。

※筆者は日本国内および世界における全ての宗教団体とは一切関係ありません。

※サンスクリット語で書かれた原典から英語、英語から日本語への翻訳となっているため、齟齬の可能性をご理解の上、インド式占星術学習の参考にしていただければ幸いです。尚、サンスクリット語から日本語に直接翻訳された書物が下記の電子出版物となります。

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